♪♪ MOVIE MUSIC ♪♪

 最近はほとんど見かけなくなった二本立て、三本立ての旧作放映の映画館が昔は各地に沢山在りました。近年は在ったとしても 一作のみの放映で会員制だとか日時限定での放映館が都市に1〜2館程度です。 洋画も大好きだったのですが、レコードの方にお金をつぎ込んでいたのでロードショー封切館など高価な映画館には殆ど行きませんでした。 (生涯自身の意思で封切り放映へ行ったのは多分五本ほどです。)
 観ていた映画の殆どが旧作三本立て放映館ばかりでした。こちらの地元では「美松映劇」、「祇園会館(現吉本花月劇場)」辺りが主でした。結構な数を観ていました、、そしてそのすべて100%が洋画でした。特にアラン・ドロンが大好きで日本公開物やテレビ放映のみの物も含めて相当数を観ていたと思います。(昔は人気の映画俳優や歌手の写真を「プロマイド」("ブ"でなく"プ")という名称で販売されていましたがアラン・ドロンのプロマイドは今も家に有ります。)
 `80年代後半からはレンタルビデオ店でビデオを借りて観ることの方が多くなりましたが、当初は販売専用ビデオや海外ビデオをレンタルしているおそらく非合法な店も数店あり遠くまで借りに行ったりしていました。そして販売用のビデオテープも種類が増えて徐々に安くなり、`90年代後半には映画館に殆ど行かなくなり最後の劇場鑑賞は『ボーイズ・ドント・クライ』でその後はもっぱら旧作の市販DVDビデオに依る鑑賞が主流での洋画との付き合いです。
 そして勿論、映画のテーマ・メロディーも好きですので、`70年代後半、まだまだLP盤全盛時にはサントラ盤で有名な「すみや渋谷店」から毎月新譜情報のカタログを送って貰い(今も四年分ほど自宅にあります)仏・伊映画のサントラ盤を購入していました。
 当時のわたしの新宿のイメージはジャズ喫茶の多い街というイメージで映画音楽専門店が有るのは意外でした。今ほどに観光地化していなかった時代の新宿、徐々にジャズがクロスオーバー化していてジャズ喫茶も減りだしていた`70年代半ばに、とにかく有名なジャズ喫茶のひとつ『DIG』だけでもと、神奈川・伊東方面へ行ったついでに新宿へ出向き行ったこともありました。
 ただ、あの時代に買ったサントラLP盤はかなり手放してしまいました。...一枚のアルバムで聴くのはほぼ一曲、テープなどに入れて聴いていたので、コレクション盤以外は一度聴いてそのままの事が多かったのです。
 でも、やはり映画及び映画音楽にもそれぞれに想い出が有ると思い、LP盤よりも小型のCD盤で少しずつ買いなおしはしていました。
 そのような映画音楽の中で、歌入りはSongページでも取り上げていますので、ここでは好きでよく聴いた器楽演奏曲を取り上げて行こうと思います。
 が、映画音楽の傾向も時代が変わり`80年代半ば頃から映画のメイン・テーマはヴォーカル物が主を占めインストゥルメンタル・テーマは一気に減って行った気がします。もしかしたら映画自体で観客を呼ぶより、歌い手の力を借りて話題性を盛り上げる方向に向かって行ったからなのでは?と感じます。
 そしてバブルが崩壊した時期からわたし自身も映画から少しずつ遠ざかった事もあり、主に二十世紀中に公開された映画の音楽が中心に成って終います。自身の忘備録的な意味合いで振り返って行きます。

 

IN THEATER
 Jazz in Movie
 Western
 Action, Suspense & Adventure
 War
 Other Dramas
ON TV
 TV Series


Jazz in Movie

 映画がサイレントの時代から「トーキー映画」として声入りムービーの時代に変わっりその最初の作品と言われているのが1927年の米ワーナーの『The Jazz Singer』。その後も`30年代〜`50年代にかけて多くの映画からジャズ・スタンダードと呼ばれる曲が登場してきましたが、その多くが歌物でした、確かに登場人物がスクリーン上でセリフ(声)を発するのはオペラの様に歌が似合っていたのでしょう。
 それが`50年代後半から少しずつ演奏物も使われるようになり更に、フランス映画界に起こったヌーヴェルヴァーグで`50年代後半から`60年代にかけてアメリカよりもフランス映画の音楽にジャズが多数取り入れられ始めていたようです。
 それはその後のジャズ・ミュージシャンにも影響が有り、徐々に本国での活動場所が減って行った時代にヨーロッパ各国へ活動場所を変えるジャズマンが増えて行っています。`80年代後半くらいにはアメリカや日本でジャズ・ミュージシャンの新録新譜が出ることはほぼ無くなっていますが、ヨーロッパでは21世紀に入ってもジャズ・アルバムの新録・新譜発売が続いています。

死刑台のエレベーター  Ascenseur pour l'échafaud

 1958年製作仏映画、監督:ルイ・マル、音楽:マイルス・ディヴィス
フランス映画界でのジャズ起用、その筆頭がマイルス・ディヴィスが音楽を担当し、ルイ・マル監督のデビュー作となったこの映画音楽『死刑台のエレベーター』のテーマでしょう。わたしをジャズの世界に引き入れてくれたのがマイルスの1959年アルバム『Kind of Blue』で同時期に吹き込まれた音楽です。トランペットの音色が都会の夜の寂しさを感じさせ、物憂げな雰囲気にさせてくれる忘れられない響きです。

タクシー・ドライバー  Taxi Driver

 1976年製作米映画、監督:マーティン・スコセッシ、音楽:バーナード・ハーマン
 上の『死刑台のエレベーター』のサウンドと非常に似通った曲がバーナード・ハーマンが音楽を担当した1976年の『タクシー・ドライバー』。
 映画自体がニューヨーク、マンハッタンで孤独な主人公(ロバート・デ・ニーロ)がタクシー・ドライバーとして働く、数日の夜の世界を舞台にした映画で 、大都会には多くのその日暮らしをしている人が多いんだと思わせる寂しさを感じるジャージーなテーマ音楽で映画共々心に残った音楽です。
 バーナード・ハーマンはこの映画すべての曲の録音後、数時間のちに亡くなったらしく驚きの遺作に成っています。

危険な関係 (危険な関係のブルース) Les Liaisons Dangereuses (No Problem)

1959年製作仏映画、監督:ロジェ・ヴァディム、音楽:デューク・ジョーダン
 この映画には謎が多く、後から訂正・修正された部分が幾つかありますが、シネ・ジャズのジャンルでは超有名な曲。
ロジェ・ヴァディムはブリジット・バルドー、カトリーヌ・ドヌーヴやジェーン・フォンダなど女優やモデルさんとの関係性で有名になった人。音楽担当は映画ではセロニアス・モンクとジャック・マーレイ(サウンド・トラック盤にはジャック・マーレイのみ記載)と発表時にはクレジットされていたらしいのですが、ジャック・マーレイでなくデューク・ジョーダンが真実だと後に訂正されています。  
 わたしはこの映画を観ていないのですが、この曲の演奏シーンで演奏しているシーンはデューク・ジョーダン、ケニー・ドーハム、ケニー・クラークなどのクインテットだったとの事なのに、 実際の演奏はアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ+バルネ・ウィランのクインテット(仏のサキソフォニスト、バルネ・ウィランのみ演奏シーンにも参加)に差し替えられて公開されたとの事。 よってサントラ盤はジャズ・メッセンジャーズにゲスト参加したバルネ・ウィランがサックスを吹いた物が正規として発売されています。そしてこの時期のメッセンジャーズには21歳時の若きリー・モーガンが参加していました。

殺られる (マルセルのブルース)  Des Femmes Disparaissent(Blues Pour Marcel)

1959年製作フランス映画、監督:エドゥアール・モリナロ、音楽:アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ
 上の『危険な関係』とほぼ同時期の公開映画で録音は両作とも`58年の12月とクレジットされています。こちらは映画の音楽担当そのものもアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズが担当していて、曲作りは、アート・ブレイキーとサキソニストのベニー・ゴルソンが多くの曲を共作していますが、この"マルセルのブルース"はブレイキーのみのクレジットです。最初の印象的なソロはボビー・ティモンズのピアノ。そのあとブレイキーとティモンズはリズム陣と成りベニー・ゴルソン、リー・モーガンが順にリードをとっています。ジャズが最もジャズらしさをかもし出していた頃の演奏です

彼奴を殺せ(ブルース)  Un témoin dans la ville (Blues De L'Antenne)

1959年製作仏映画、監督:エドゥアール・モリナロ、音楽:バルネ・ウィラン、ケニー・ドーハム、ケニー・クラーク
 邦題のタイトルのふりがなは「きやつをけせ」と明らかに犯罪映画と判るタイトルです。原題は「街の目撃者」的な意味合い。『殺れる』のエドゥアール・モリナロ監督作品でバルネ・ウィランが作曲、ケニー・クラーク・クインテットの演奏にウィラン自身もサックスで参加したオール・ハード・バップ系ジャズで占められたこれも当時のフランス作品らしい音楽。 ピアノはデューク・ジョーダン。

スエーデンの城   Cháteau en Suède

1962年製作仏映画、監督:ロジェ・ヴァディム、音楽;レイモン・ル・セネシャル
 フランソワーズ・サガン原作のフランス映画、モニカ・ヴィッティとジャン・ルイ・トランティニャンが主役ですが後に有名になる歌手フランソワーズ・アルディ の映画デビュー作。監督は『危険な関係』 同様ロジェ・ヴァディムで、映画自体の評判は芳しくなかったようなのですが、ジャージーなテーマ音楽が人気に成り、曲の良さでこの映画のタイトルは知る人ぞ知るタイトルに成っています。 (当時の邦画タイトルは「スエーデンの城」で「スウェーデンの城」では無かったです)

黄金の腕   The Man with the Golden Arm (Frankie Machine)

1955年製作米映画、監督:オットー・プレミンジャー、音楽:エルマー・バーンスタイン
  この映画もジャズを使用した映画音楽として有名ですが、映画そのものも見ごたえのある映画でした。フランク・シナトラの演技が強烈で印象深くこの時代の(ジャズよりのCapitol時代)歌手としてのシナトラアルバムも買ったりしていました。(`60年以降のReprise時代は好きじゃないのですが・・・シナトラも`40年代`50年代`60年代`70年代と奥さんを変えていました)
 サントラ盤では1曲目の「Clark Street」とタイトルされた曲が一応メイン・テーマとして通っていますが、3曲目の「Frankie Machine」も同曲。こちらの方はジャズメンのショーティー・ロジャースが参加した演奏ヴァージョン。曲として聴く場合は主に "Frankie Machine" が多いです。

アルフィー  Alfie

1966年製作英・米合作映画、監督:ルイス・ギルバート、音楽:ソニー・ロリンズ
 この映画はビートルズのポール・マッカートニーの当時のガール・フレンド「ジェーン・アッシャーが出ている」という事がポップス界で話題に成り、映画そのものやテーマ音楽などよりも先に知っていた映画タイトルでした。ジャズに興味を抱いたころにソニー・ロリンズのジャズ入門アルバム的な『Saxophone Colossus』 を聴き、そしてソニー・ロリンズの他の有名曲がこの映画のテーマソングであることを知りました。
 ただ、サックスの音色は大好きですが、ソニー・ロリンズの音色は図太過ぎて喜怒哀楽の「哀」の感情を感じにくくサキソフォン・プレイヤーとしてはわたし自身の好きなプレイヤーの部類には成っていません。それでも "St. Thomas"とこの"Alfie's Theme"は大好きな曲です。

夜の大捜査線 (ママ・カレバのブルース) In the Heat of the NIght (Mama Caleba's Blues)

1967年製作米映画、監督:ノーマン・ジュイソン、音楽:クインシー・ジョーンズ
 ノーマン・ジェイソンというと『シンシナティ・キッド』や『華麗なる賭け』などスティーヴ・マックィーンを使用した映画のイメージが有りますが、音楽監督もラロ・シフリン、ミシェル・ルグランなどジャズを得意とする人との組み合わせも多い人でした。
 クインシー・ジョーンズは映画音楽が主でなく元々ジャズ・ミュージシャンで音楽全般のプロデュースをする人なので映画を担当すれば先ず「ジャズが流れる」といった感じを受けます。シドニー・ポワチエの「いつも心に太陽を」と並んで有名にした映画でした。主役の「ヴァージル・ティッブス」も記憶の残る役名です。音楽は歌物の主題歌がレイ・チャールズのヴォーカルでヒットしていましたが、このインスト・ナンバーにはレイ・チャールズがピアノでソロ・パートを弾いています。

黒いオルフェ (カーニヴァルの朝、オルフェの歌) Orfeu Negro - Manhã De Carnaval

1959年製作仏・伯・伊合作映画、監督:マルセル・カミュ、音楽:アントニオ・カルロス・ジョビン、ルイス・ボンファ
 『黒いオルフェ』 で挿入曲のひとつこの原題「カーニヴァルの朝」が通常「黒いオルフェ」の代表曲として取り上げられています。映画にはフランス語ヴァージョンとブラジル・ポルトガル語ヴァージョンが存在するらしいのですがわたしはどちらも観ていません。
  音楽はブラジルの アントニオ・カルロス・ジョビンとルイス・ボンファで本来のサントラ盤演奏はこの二人がクレジットされています。映画内の挿入曲で "Manhã De Carnaval " 英題"Morning of the Carnival" が物悲しげなボサノヴァで日本でボサノヴァの再ブームが起きていた`60年代後半〜`70年代前半によくラジオでも流れていました。そしてボサノヴァはジャズとの結びつきも多く、聴きようによってジャズだと思えてしまうことも有りました。わたしが本家サントラ盤より先に買っていたのはジャズ・ピアニスト、ヴィンス・ガラルディのピアノ・トリオによる演奏盤でした。『黒いオルフェの印象 Impressions Of Black Orpheus』というアルバムの中で4曲を選んで収録、その中にこの曲が有ります。この悲しさや寂しさを感じるピアノの音は心を打ち、好きな演奏です。またこの音の流れはあの時代のフランス映画らしい響きを感じます。

ブリット(エンド・タイトル)  Bullitt (End Title)

1968年製作米映画、監督: ピーター・イェーツ、音楽:ラロ・シフリン
 『荒野の七人』でも共演していたスティーヴ・マックィーンとロバート・ヴォーンが出演しています。どちらも日本では『拳銃無宿』、『0011ナポレオン・ソロ』などテレビでの活躍で知られたスターで日本でのヒットはほぼ当然だったと思います。 ラロ・シフリンはミシェル・ルグランなどと同様、もともとジャズ・ピアニスト出身ですので、ジャズっぽさを感じる曲が多く、 E.モリコーネに次いで持っている盤が多い映画音楽作家です。
 このテーマ音楽は数種有るようですがエンド・タイトルで使われたヴァージョンが最もジャズを感じる演奏だと思います。

私は死にたくない(San Diego Party) I Want To Live!(San Diego Party)

1958年製作米映画、監督:ロバート・ワイズ、音楽:ジョニー・マンデル
 ロバート・ワイズ監督と云えば『ウエスト・サイド物語』『サウンド・オブ・ミュージック』などのMGMミュージカル作品と違うタイプのミュージカルの作者で音楽にレナード・バーンスタインを起用したことでも知られる人でした。その彼がそれらの映画の前にジャズ畑出身のジョニー・マンデルを使用し、全編ジャズが流れる映画を作っていたのは後に知りました、よってこの映画も観ていません。
 演奏しているミュージシャンはウエスト・コーストのジャズ・メンでクレジットで見るとピート・ジョリー、レッド・ミッチェル、シェリー・マンなど25名前後の名がみられます。ジェリー・マリガンが映画内で二曲演奏しているらしいのですが、LP盤には未収録でCD化の際に入れられています。この "San Diego Party" はジョニー・マンデル指揮による曲の中では一番好きです。

地下室のメロディー (パーム・ビーチ)   Mélodie en sous-sol (Palm-Beach)

1963年製作仏映画、監督:アンリ・ヴェルヌイユ、音楽:ミシェル・マーニュ
 有名なタイトル・テーマ曲が有りますが、この曲はそのタイトル・テーマをよりジャズ風にアレンジした物で映画内でも使用された挿入曲。テーマ曲は明らかに犯罪映画を思わせる曲調ですが、こちらはジャズピアノを主体にした演奏でサックスの音もジャズそのものです。他も全編に流れる音楽はほぼジャズを意識して作られていると思います。
 内容は1963年公開のアラン・ドロンとジャン・ギャバンの共演作で主演者ふたりが得意とする暗黒街の犯罪物です。

ハジキを持ったおじさんたち(Tontons Swing)  Les Tontons flingueurs (Tontons Swing)

1963年製作仏映画、監督:ジョルジュ・ロートネル、音楽:ミシェル・マーニュ
  続いてもミシェル・マーニュが音楽を担当した映画で『ハジキを持ったおじさんたち』。タイトルからしてコメディーっぽい映画ですが、タイトルを見てこの映画の存在すら知らなかったので「日本で公開されていたの?」と思ってしまいました。どうやら1963年に公開されていた仏映画で監督はジョルジュ・ロートネル、主演は『死刑台のエレベーター』や『冒険者たち』のリノ・ヴァンチュラ。
 曲のタイトルに[Swing]とついているのが納得のハード・バップ全盛期の`50年代後半のジャズサウンドです。

大運河 (ローズ・トルク)  Sait-on jamais... - The Roce Truc

1957年製作仏・伊合作映画、監督:ロジェ・ヴァディム、音楽:ジョン・ルイス
 監督はロジェ・ヴァディムはなぜかジャズ音楽となじみの深い監督です。音楽担当はモダン・ジャズ・カルテット (M.J.Q.) のピアニスト、ジョン・ルイスで演奏は彼のコンボ。当初は「サウンド・トラック」として発売されていたようですが、実際に出されていたのはオリジナル・スコアによる演奏集の様で現在は「オリジナル・スコア」と表記されています。日本語タイトルは『たそがれのヴェニス』と付けられており、わたしの入手盤は初盤LPから40年も経った`98年のCDです。  
 もともとM.J.Q.の奏でるジャズはわたしがハマりこんだハード・バップ、モード・ジャズなどの系統とかなりかけ離れたイメージで「ジャズ」という音楽の要素が少なかったために後回し、聴き始めたのは`80年代中頃にジョージ・ウィンストンのピアノ音楽が注目を浴びていた時期以降です。 そしてそのM.J.Q.の作品群の中でこのアルバムは結構遅く入手したのでした。
 全体的にやはりジャズ・アルバムというイメージはなく映画音楽そのもの感じで、映画を観ていないわたしには「どのシーン」で使われた曲なのかは見当もつきません。
 その中でアルバム収録順で3曲目となるこの曲『ローズ・トルク』がベースのリズムが心地よくスィング感もあり一番好きです。

危険な曲り角   Les Tricheurs

1958年製作仏・伊合作映画、監督マルセル・カルネ、音楽:ノーマン・グランツ(jazz at the philharmonic)
 監督のマルセル・カルネという人の初作は1936年という事でかなり初期から活動していた監督で一作も観てはいません。 音楽担当は特定の作曲家使用ではなく、音楽プロデューサーのノーマン・グランツに依頼して彼のJATP(Jazz at the Philharmonic) 所有の音源を使ったという事です。このタイトル曲はオスカー・ピーターソン・クァルテット(ピーターソン、ハーブ・エリス、レイ・ブラウン、ガス・ジョンソン)にプラスして往年の名プレイヤー、コールマン・ホーキンス、ディジー・ガレスピー、スタン・ゲッツ、ロイ・エルドリッジが参加した豪華版でビバップからハード・バップへ移行した時期の演奏に成っています。

ピンクの豹 (テーマ)  The Pink Panther (Theme)

1963年製作米映画、監督:ブレイク・エドワーズ、音楽:ヘンリー・マンシーニ
 `70年代中ごろまではアメリカで最も有名だった映画音楽作曲家だったと思われるのがおそらくへンリー・マンシーニ。(『ジョーズ』『スター・ウォーズ』など大作ヒットを連発するジョン・ウィリアムズが今では一番でしょうか?)
 『ピンクの豹』は1963年製作の米映画 (製作国よりも先にイタリアで公開された様です)、監督はブレイク・エドワーズでヘンリー・マンシーニが音楽担当で、映画共々テーマ音楽もヒットし有名になりました。印象的なテナー・サックスの音はプラス・ジョンソンで彼のおかげでジャズっぽさが強調されています。  

パリから来た殺し屋 (オニキス・バー)  Un homme est mort (Onyx Bar )

1972年製作仏・伊合作映画、監督:ジャック・ドレイ、音楽:ミシェル・ルグラン
 舞台がロサンゼルスなのでアメリカでも翌年『The Outside Man』のタイトルで公開された様です。監督はジャック・ドレー、音楽はミシェル・ルグラン。この映画の中でミシェル・ルグラン自身が歌った "愛のささやき" という 粋な歌が使われています。ミシェル・ルグラン自身はジャズ・ピアニスト出身ですので`50年代にはジャズ・アルバムも出し、マイルス・ディヴィス、ジョン・コルトレーンとの共演作もあります。映画音楽としては徐々にジャズ風味が薄らいで行ってましたが、時々ジャズ系の曲と出くわします。この曲も`70年代前半という時代を感じるクロスオーバー・ジャズ的な曲です。

危険がいっぱい(Prémices d'une découverte)  Les félins(Prémices d'une découverte)

1964年製作仏映画、監督:ルネ・クレマン、音楽:ラロ・シフリン
 『太陽がいっぱい』のルネ・クレマン監督とアラン・ドロンが『生きる歓び』に続いて組んだ映画がこの『危険がいっぱい』。
チャーリー・パーカーと並び「モダン・ジャズ界の父」と言われるディジー・ガレスピーの楽団でジャズ・ピアニストとして活動していたラロ・シフリンが映画音楽の音楽を担当するように成ってこの映画が二本目の作品に位置しています。メイン・タイトルの方は犯罪映画の始まりに合わせた不気味な曲調の音楽ですが、この曲はサントラ系オリジナル・スコア・アルバムの二曲目に収録された曲で (英題:Serchings and  Detecting) 、メイン・タイトルのテーマ部分を使用しながらジャズ畑出身者らしいジャズ要素を感じさせる音楽に変えています。
 ちなみに映画完成後、フランスからアメリカに戻り更にアップテンポにアレンジを施しジャズ・オルガニストのジミー・スミスに演奏してもらい、そちらの方は『The Cat 』と題されたアルバムに収録、『Crazy! Baby』と並びジミー・スミスの代表アルバムに成っています。

シンシナティ・キッド(シューター) The Cincinnati Kid (Shooter)

1965年製作米映画、監督: ノーマン・ジュイソン、音楽:ラロシフリン
 続いてもラロ・シフリン音楽担当の映画でスティーヴ・マックィーン主演のカード賭博師の物語。メイン・タイトルのヴォーカル・ヴァージョンはレイ・チャールズが歌いヴォーカル・ヴァージョンの方が有名ですが、他の挿入曲は結構ジャズ風味一杯の曲が幾つかあります。登場人物の名を冠した曲がそれぞれある中でこの「シューター」の曲が一番ジャズを感じる曲でしょう。 こういった小コンボの軽やかな曲は時を超えて聴いてもジャズ喫茶で聴き漁っていた時代に連れ戻してくれます。

ダーティーハリー(Off Duty)   Dirty Harry (Off Duty)

1971年製作米映画、監督:ドン・シーゲル、音楽:ラロ・シフリン  
 続いてもラロ・シフリン。クリント・イーストウッドがコルトSAAを持つ西部劇スターからS&W-M29の44マグナムを持つ刑事役に変化して人気を不動のもにした大ヒット作。五作迄続いたシリーズの第一作でラロ・シフリンの音楽もイキイキしています。オリジナル・スコア盤が出て聴くと良い曲だらけです。
 その中で最もジャズを感じるのはこの曲 "Off Duty" で`60年代前半位までの最もジャズっぽさが有った時代を過ぎてフリー・ジャズと交わっていた時代(`60年代後半〜`70年代初期)の製作時期相当の主流派ジャズを感じます。

暴力脱獄(Arletta Blues)  Cool Hand Luke (Arletta Blues)

1967年製作米映画、監督:スチュアート・ローゼンバーグ、音楽:ラロ・シフリン
  連続ながらまたもやラロ・シフリンです。これは映画自体が大好きで印象深い作品です。確か同じ劇場で主演が同じポール・ニューマンの『脱走大作戦』と共に観て、ポール・ニューマンも好きになった作品です。「Arletta」というのは主人公ルークの母親の名前で刑務所内で母親の死を知るシーンで流れていました。
 この曲はギターのソロで奏でられ`50年代風のブルース系ジャズで小さなライヴ・ホール酒場でお酒の肴にでも成りそうなタイプの古き時代のジャズを感じます。
 同映画内には "Just A Closer Walk With Thee (ただあなたに寄り添って歩く)"  という 古いゴスペル・ソングも古き時代のジャズっぽく演奏されて挿入されています。

太陽が目にしみる(C'est mon grand jour (Regnier et tom))  Los Pianos mecánicos(C'est mon grand jour (Regnier et tom))

1965年西・仏・伊・西独合作映画、監督:フアン・アントニオ・バルデム、音楽:ジョルジュ・ドルリュー
 スペイン主体の四か国合作映画で日本から岸恵子さんが参加されていた映画ですが、観ていません。 ジョルジュ・ドルリュー という作曲家はフランス人で数多くの作品を担当されている有名な人ですが、担当作品歴を見てわたしが観た映画はアラン・ドロン主演の『ブーメランのように』 位しか無いという結果に成っています。観たいと思う映画と使用されている音楽とは
あまり関係ないようで・・・。
 オーケストラ使用の曲作りが多そうな印象もありますが発表曲の中には`60年代初期からのフランス作家らしくジャズ系の曲を多く残しておられます。この映画のサントラ内でもこの曲以外に "Oú Est Jenny?"、 "Nuits d'été"  といった曲もジャズ系の曲です。

太陽のかけら(Title)  Kungsleden (Titel)

1965年製作スウェーデン映画 、監督:グンナー・ヘーグルンド、音楽:カール・エリック・ベリン
 映画は観ていませんが、ジャズをよく来ていた時期に気に成っていた曲で発売から数年後にシングル盤を購入しました。監督も音楽担当者もなじみの薄い名前でこの曲を演奏しているロジャー・ベネットという( 西ドイツの) クラリネット奏者もなじみのない人です。それでもこの曲だけは何年、何十年経とうと最初の数音聴いただけで曲名が分かるほどに聴きこんだ曲です。切なく哀愁を帯びたクラリネットの音色が印象的で、如何にもヨーロッパで生まれたジャズって言った感じがします。

若者のすべて(Come tu vuoi (Slow))  Rocco e i suoi fratelli (Come tu vuoi (Slow))

1960年製作伊・仏合作映画、監督:ルキノ・ヴィスコンティ、音楽:ニーノ・ロータ
 アラン・ドロン主演映画でニーノ・ロータが音楽担当と言えば先ず『太陽がいっぱい』を思い起こしますが、この映画も同じ年の公開映画として忘れられない映画です。 カラー映像製作が普通に作られていた時代に意識してモノクロで製作された映画でほぼ三時間に近い長編、それでも観終わった後は後々までストーリーを覚えているくらいに印象的な作品でした。その中で時々出てくるこのメロディー。
 スローテンポでブルース調 なのでジャズっぽさが湧き出ています。ニーノ・ロータからは想像しにくいですが、やはり曲としての印象は映画本体同様強いです。

O・S・S・117 (ヒューバートが殴る)  OSS 117 se déchaîne (Hubert Va Cogner)

1963年製作仏・伊合作映画、監督:アンドレ・ユヌベル、音楽:ミシェル・マーニュ
 イギリスの秘密諜報員007シリーズ(`62年第一作)に対抗したフランスの秘密諜報員OSS117シリーズの第一作作品
ミシェル・マーニュの音楽集には結構収められている曲ですが、映画の挿入曲が少なく単独アルバムでは発売されていない模様。この曲の英題は『Secret Agent Walk』と云う妙なもの。`60年代前半期のジャズ・シーンを感じます。ホント、ミシェル・マーニュはジャズ系が得意の様です。

恋するガリア (Piège Party)   Galia (Piège Party)

1965年製作仏映画、監督:ジョルジュ・ロートネル、音楽:ミシェル・マーニュ
 ナタリー・ドロンと別れた後のアラン・ドロンがその後付き合っていたのがミレーユ・ダルクでその彼女の出世作という事で割と日本でも話題に成っていた『恋するガリア』、かなり以前に観てはいるのですが、内容は殆ど覚えていない映画です。音楽は上記を始めこの項で何度が出ているフランスの作曲家ミシェル・マーニュ。
 テーマ曲はコーラス曲でスゥイングル・シンガーズが歌っており、日本でもシングル盤が出ていたようですが、こちらは全くの別曲の挿入曲。

墓にツバをかけろ (リズのテーマ)    J'irai cracher sur vos tombes(Theme de Liz)

1959年製作仏映画、監督:ミシェル・ガスト、音楽:アラン・ゴラゲール
 `89年に発行されたスイングジャーナル別冊誌 [ジャズ名画名曲事典] の中に『墓にツバをかけろ』というタイトルの映画が紹介されており、5〜6歳の頃に墓地でお墓を利用してかくれんぼ等をしてよく遊んだ経験も有る身のわたしはその時に「強烈な邦題タイトルが付いている」と驚いたのですが、原作は同じようなタイトルの小説が有ると知り更に驚いたものでした
 音楽の方はフランスの作曲・編曲家アラン・ゴラゲールが指揮するジャズ・バンドで演奏者はフランスのメンバーが主です。
数種の挿入曲の中では "Surprise partie au bord de l'eau" という曲が最もジャズを感じられますが、この曲の方が使われているヴィブラフォンが効果的で印象的な曲に仕上がっています。ヴィブラフォン奏者と云えばMJQのミルト・ジャクソンやジャッキー・マクリーンとの共演もあったボビー・八ッチャーソンなどが思い浮かびますが、ここではミシェル・ハウザーが担当です。

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Western Movie

 映画のジャンルとして一番好きなのは脱獄・脱走物なのですが(『穴』,『暴力脱獄』,『脱走大作戦』、『アルカトラズからの脱出』,『ショーシャンクの空に』などなど)、このジャンルでは『大脱走』(戦争映画の方に) 以外にテーマ・ミュージックで思い出に残った曲が見つかりませんでした。そして次に好きなジャンルが西部劇でこのジャンルには名曲がかなりたくさんというか数えきれない程の数量があります。 日本では時代劇が盛んだった頃にアメリカで西部劇が盛んだったのは納得がいきますが、日本に生まれたわたしが音楽はもちろん映画でも海外製作物に惹かれて行ったのは自分でも不思議です。
 西部劇で必ずと言っていいほど出てくる脇役の「馬たち」 あの純真な縁起(?)はホント可愛いですね。
 で、このジャンルの映画に関しては大作志向のハリウッド製よりもブームが起こったイタリア製の西部劇の方に徐々に惹かれていきまして、所持しているサントラ・アルバム(DVDムービー共々)の方でも好きなのは完全にイタリア系になって行きました。歌入りに好きな曲が多い(続・荒野の用心棒、続・荒野の一ドル銀貨、真昼の用心棒、拳銃のバラードetc....)のですが器楽曲にも良い曲が残されています。

荒野の七人  The Magnificent Seven Main Theme

1960年製作米映画、監督:ジョン・スタージェス、音楽:エルマー・バーンスタイン  西部劇の中でも日本で一番最初に評判を得たのが『七人の侍』の焼き直し映画でエルマー・バーンスタインが音楽担当した『荒野の七人』(1960年ジョン・スタージェス監督の米映画)でした。西部劇がアメリカの大衆映画の中心だった `50年代〜`60年代前半の西部劇映画の音楽は序曲( Overture)、前奏曲(Prelude) といった曲名で映画全体の「幕開け導入シーン」で人を引き込む形で使用されており、映画音楽が劇場音楽的に作られていたと感じますが、ラジオやテレビで映画音楽が流れるようになって、一曲一曲が単独で独立するように「メインのテーマ」「何々のテーマ」とシーンや登場人物に合わせた曲が単独で取り上げる時代に変わっていったようです。 曲調は明らかにオペラの前奏曲の様な作りですが、曲名には「Overture」でなく「Main Theme」と付けられています。`60年代のエルマー・バーンスタインには後々まで演奏される名曲が多いです。

荒野の用心棒 (さすらいの口笛)  Per un pugno di dollari (Titoli)

1964年製作伊・西・西独合作映画、監督:セルジオ・レオーネ、音楽:エンニオ・モリコーネ
 大予算をかけて作られていたアメリカの西部劇に比べて、低予算で小規模構成で作られていたイタリア製の西部劇を「マカロニ・ウエスタン」とか「スパゲッティ・ウェスタン」と高級料理と比較し手頃な大衆料理を思わせる呼び名が付けられた西部劇。その中で世界中を驚かせたのがこの1964年製作セルジオ・レオーネ監督、エンニオ・モリコーネ音楽、クリント・イーストウッド主演の『荒野の用心棒』。有名な話ですがこの映画のアメリカでの発表時には監督名や音楽監督名などをアメリカっぽい偽名が使われて(レオーネ監督=ボブ・ロバートソン、E.モリコーネ=レオ・ニコルスなど)イタリア製だと隠していたという事です。
 アメリカ人のクリント・イーストウッドは偽名を使わなかったのは勿論ですが、「昔はテレビ・スターだった男」位の知名度で決して当時は一流の映画俳優では無かったのに、この映画のヒット後一気に有名俳優になって行きました。
 日本では『荒野の七人』同様黒沢明監督の『用心棒』の焼き直しだという事で評判に成り、`66〜`67年にかけて映画とこの曲揃ってヒット。映画を見たのは公開から10年程経ってからですが、この曲がヒットしていた当時に頻繁にラジオから流れていたのは鮮明に覚えています。
 今では本場の西部劇映画よりイタリア製の西部劇のDVDムービーの所持数が圧倒的に多いです。ジャンル別でも数倍の差が有ります。

夕陽のガンマン(タイトル)  Per qualche dollaro in più - Tema principale

1965年製作伊・西・西独合作映画、監督:セルジオ・レオーネ、音楽:エンニオ・モリコーネ  セルジオ・レオーネ監督、エンニオ・モリコーネ音楽、主演クリント・イーストウッドのマカロニ・ウェスタン黄金トリオの第二作でこれもまた世界中で音楽共々大ヒットした映画。アメリカ製西部劇ではほぼ使われていなかったエレキ・ギターが実に効果的に使われていて ロック・ファンにも愛されている名曲です。
 映画自体もこの黄金トリオのドル箱三部作と『ドラゴンシリーズ』は何十回観ても飽きることのない娯楽映画の最高峰でしょう。 そして三部作の中で本編と音楽、どちらもこの『夕陽のガンマン』が一番好きです。 (この映画でリー・ヴァン・クリーフも脇役俳優から世界的な主役級俳優に成っていきました)

続・夕陽のガンマン(タイトル)  Il buono, il brutto, il cattivo - Tema principale

1966年製作伊・西・英合作映画、監督:セルジオ・レオーネ、音楽:エンニオ・モリコーネ  『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』に続いての三部作最終作『続・夕陽のガンマン』、映画は勿論大ヒット。
 モリコーネの主題曲も相変わらず凄いです。がこの曲純粋なインストゥルメンタル曲かというとどうなのでしょう?「ワーワーワー」などの女性コーラスが数度入って盛り上げています。ただ、ヴォーカル扱いではなく機械的な処理を成されて一種の楽器風に扱われていますのでインストゥルメンタル曲としてここに取り上げました。この荒れ果てた荒野や荒くれ男たちをイメージする曲調は、モリコーネ独特のセンスでしょう。見事に映画の内容にハマっています。

ガン・クレージー (Deguello-Epilogo)  The Bounty Killer (Deguello-Epilogo) (La morte ti segue... ma non ha fretta) (The Ugly Ones)

1966年製作伊・西合作映画、監督:ユージェニオ・マルティン、音楽:ステルヴィオ・チプリアーニ
 マカロニ・ウェスタンからクリント・イーストウッドに次いで、フランコ。ネロ、ジュリアーノ・ジェンマなどのスターが出ていますが、トーマス・ミリアンもその中の一人でした。キューバ生まれのアメリカ人でアメリカで映画デビューもなかなか主役級にたどり着けずイタリアで出たマカロニ・ウエスタンで人気が出、再度アメリカに戻ったというクリント・イーストウッドやリー・ヴァン・クリーフと同じ道をたどった人で、イーストウッドと同等に好きな俳優です。多くのDVD映画を所持していますが音楽(彼の演技も)が最も印象的なのがこの『ガン・クレイジー』です。"Deguello" というこの曲は日本で『ガン・クレイジー』のテーマ曲として知られていますが、オリジナルのアルバムを買って知ったのですが、本来のタイトル・テーマは別の曲でこの曲はアルバムの2曲目とラストのエンディング曲に収録されていました。
 曲自体は哀しくも美しさをも持ったメロディーで多くの西部劇コレクションアルバムに収められています。作者は後に有名になったステルヴィオ・チプリアーニで映画音楽デビュー作との事です。
 ちなみにこの映画の最初のタイトルはマカロニ作を隠すためなのか英語タイトルの『The Bounty Killer』で有名になってから『La morte ti segue... ma non ha fretta』と替えられていました。アメリカではすでに『The Bounty Killer』のタイトルが別にあったらしく『The Ugly Onens』と付けられていました。

誇り高き男  The Proud Ones - Main Theme    

1956年製作米映画、監督:ロバート・D・ウェッブ、音楽:ライオネル・ニューマン
 この曲はカヴァーも多く、種々聴くことが出来ますが、口笛が入るサントラ・ヴァージョンのスリー・サンズの演奏が他のどの演奏よりもこの映画にマッチしていると思います。アメリカの西部劇は‘50年代後半から大作化して派手になって行く傾向でしたが、この西部劇は後のマカロニ・ウエスタンに通じる部分がかなりある作りです。マカロニ・ブームに成った『荒野の用心棒−さすらいの口笛』にも口笛が使われていましたが良き時代の西部劇を思わせる印象深いメロディーです。

アラモ (遥かなるアラモ)    The Alamo (The Green Leaves Of Summer)

1960年製作米映画、監督(主演):ジョン・ウェイン、音楽:ディミトリ・ティオムキン
 有名な映画でありブラザース・フォアが歌ったヴォーカル・ヴァージョンが ヒットしていましたが、劇中ではインストゥルメンタル・ヴァージョンも使用されており、演奏物も数種出ています。いかにも`60年前後の米西部劇音楽らしい曲です。
 この映画は公開からかなり後のテレビ放映で観たのですが、軍人としての英雄デイヴィー・クロケット(David crockett) の名は子供時代から覚えていました。ただ、舞台は西部開拓時代のテキサスと言えど軍隊と軍隊の戦いで大砲なども打ち合うので西部劇と云うより戦争映画の方がジャンル的に合っていそうにも思えます。

復讐無頼・狼達の荒野 (Viva La Revolución) Tepepa (Viva La Revolución)

1969年製作伊・西合作、監督:ジュリオ・ペトローニ、音楽:エンニオ・モリコーネ
  トーマス・ミリアンとオーソン・ウェルズ出演のマカロニ・ウェスタン。個人的にはマカロニ・ウェスタン俳優の中でトーマス・ミリアンが一番好きで`66年〜`75年で彼が出演したこのジャンルの映画は多分九作でそのうち八作はビデオで持っています。(残り『さすらいの逃亡者』はDVDですら見かけません)  で、この曲はエンニオ・モリコーネ作で一聴ウェスタン映画とは思えない曲調の曲です。映画の内容自体もマカロニ・ウェスタンお決まりの内容でなくメキシコの政治、昔の社会情勢などがテーマなので、趣が違います。音楽の方もテーマに沿った曲調に成りますが、曲そのものマカロニ系を意識せず単独で聴くと聴きごたえある一種の美しさを感じます。

怒りの荒野(テーマ)  I giorni dell'ira(I giorni dell'ira)

1967年製作伊・西独合作映画、監督:トニーノ・ヴァレリ、音楽:リズ・オルトラーニ
 ジュリアーノ・ジェンマとリー・ヴァン・クリーフの共演作で映画そのものの内容もかなり面白い映画でした。リズ・オルトラーニという作曲家は結構有名な人で凄く多くの映画作品を担当していますが、他の作曲家の人たち担当の映画音楽楽曲数と比べてかなり知っている曲が少ない人です。 ただ、この映画のサウンド・トラック盤収録曲は殆どが印象的で、さすがは長く活動されている人だと知らされます。

荒野の10万ドル(Ballata Per Ringo) 100.000 dollari per Ringo (Ballata Per Ringo)

1965年製作伊・西合作映画、監督:アルベルト・デ・マルティーノ、音楽:ブルーノ・ニコライ
 ブルーノ・ニコライはエンニオ・モリコーネの下でモリコーネが音楽を担当した映画音楽でオーケストラの指揮を勤めていた人で映画音楽自体の担当をしてこの映画が数作目、一躍有名になったほどの快作です。 この映画からはボビー・ソロが歌った "Ringo, Donde Vas? - (Ringo Came To Fight)" が ヒットしています。 そしてこのヴォーカル曲をモチーフにしたこの曲が、種々テンポやアレンジを加えて「リンゴのバラード」という意味で数種インストゥルメンタル曲として作中に出て来ていました。
 映画の内容も結構面白かったのですが、主人公のリンゴ役はリチャード・ハリソンながら脇役でいつも悪役担当のフェルナンド・サンチョの印象が強かったです、観たマカロニ・ウェスタンの中でもしかしたら一番よく観た役者さんは多分このおじさんなのだと思えます。

裏切りの荒野 (Da lillas)  L'uomo, l'orgoglio, la vendetta (Da lillas)

1967年製作伊・西独合作映画 監督:ルイジ・パッツォーニ、 音楽:カルロ・ルスティケッリ  カルロ・ルスティケツリの音楽と云えば『鉄道員』のテーマが直ぐに思い浮かぶほどにどことなく切なさを感じる奇麗なメロディーを得意とする作曲家で『誘惑されて棄てられて』、『ブーベの恋人』などもその曲調を継いでいますが、この挿入曲も同じようなメロディーを持った良い曲です。他の挿入曲にも同種の曲が数曲あります。個人的には映画自体はフランコ・ネロ主演作の中では印象は薄い方です。半面クラウス・キンスキーの悪役顔が強烈な印象でした。

許されざる者(クラウディアのテーマ)  Unforgiven (Claudia's Theme)

1992年製作米映画、監督:クリント・イーストウッド、音楽:レニー・ニーハウス
 クリント・イーストウッドが監督を務めた映画の16作目に成る『許されざる者』 で初めてアカデミー賞の対象と成 り`93年のアカデミー賞で作品賞、監督賞を受賞しています。音楽監督はジャズ・ミュージシャンで幾つかの映画音楽も担当しているレニー・ニーハウスのクレジット。ただ、2001年発売の入手CD内では作曲、クリント・イーストウッド、指揮がレニー・ニーハウスとクレジットされていました。 (他の映画でも数曲、彼名義の曲を見かけます)
 どうやら映画内のこの曲に限っては彼の作曲作品の模様。イーストウッドはジャズ好きで有名ですが、テレビ『ローハイド』出演時の30歳前後の時にカントリー系の唄を歌ったレコードも出しています。ただ、この曲はジャズ風でもカントリー風でもないどことなく淋しさを覚える静かなメロディーが続く曲です。映画のトップとラスト、そして劇中内で数度流れていましたが、「銃での殺人」という行為の "虚しさを、空しさ" を演じた自身の役柄を戒めている様に感じます。
 名無しのガンマン、サンフランシスコ刑事の二役で世界的な人気を得たクリント・イーストウッドですが、それぞれの映画監督だったセルジオ・レオーネ、ドン・シーゲルが亡くなって間もない時期だったのでエンドタイトルの最後を「Dedicated to Sergio and Don」 のメッセージで終わらせていました。


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Action, Suspense & Adventure

 シリアスな映画でいろいろ考えることも結構好きではありますが、周期的に夢多き世界に浸ったり、アクション物で元気を貰ったりとその時その時の精神状態に合わせて行ったり来たりしていました。好きな音楽との付き合い方もそうでしたが。

007 ジェームズ・ボンドのテーマ   007 Series (James Bond's Theme)

1960年製作英・米合作映画、監督:テレンス・ヤング、音楽:モンティ・ノーマン (第一作)
 アクション映画で浮かぶテーマ音楽は先ず007シリーズの「ジェームズ・ボンドのテーマ」です。時代的にはショーン・コネリー、ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア迄のボンドしか観ていません、その後のボンド映画は今から見たいとも思わなくなってしまいました。
 映画自体のテーマ・ソングは作品ごとに種々あって有名な人が歌ってきましたが、この「ジェームズ・ボンドのテーマ」は特殊な『007カジノ・ロワイアル(1967年作)』を除いて冒頭に流れる印象深い音楽です。第一作は1962年『Dr.No (007は殺しの番号)』 監督:テレンス・ヤング、テーマの作曲はモンティ・ノーマン、大部分のアレンジをジョン・バリーが担当した英国映画。サントラ盤はジョン・バリーのオーケストラヴァージョンで最初のイントロ部分で直ぐに分かる大ヒット曲です。

燃えよドラゴン(テーマ) Enter the Dragon(Theme)

1973年香港・米合作映画、監督:ロバート・クローズ、音楽:ラロ・シフリン
 1973年7月20日に死亡したブルース・リーの死後に公開されたカンフー・アクション映画。音楽はラロ・シフリン。一大ブームを起こした映画のヒットと相まってサウンド・トラック盤も相当に売れていたと思います、`70年代の日本で一番売れたサウンドトラックアルバムではないでしょうか?
 個人的にはラロ・シフリンの音楽は好きで、もともとはジャズ・ピアニストであったことからもこのタイトル曲も香港風味を漂わせながらも随所にジャズ的な要素を感じます。

殺しの免許証(テーマ) Licensed to Kill(Main Theme)

1965年製作英映画、監督:リンゼイ・ションテフ、音楽:バートラム・チャペル
 原題の『Licensed to Kill』は007シリーズにも有りますが、こちらはドン・アダムス主演の古い映画。この映画の邦題ヨミは「ころしのライセンス」で「めんきょしょう」ではありません。、`60年代、`70年代に発売されていた映画音楽コレクション・アルバムには必ず入っていたほどに有名な曲でした。続編も作られていましたが、わたしはどちらも観ていないのですがこのテーマ曲だけは先ず忘れることはないでしょう。「イントロドン」で出ても即、答えられます。スロー・テンポで淡々と流れるだけなのに実意印象的な曲です。

ダーティーハリー(The School Bus)  Dirty Harry (The Scholl Bus)

1971年製作米映画、監督:ドン・シーゲル、音楽:ラロ・シフリン
 ダーティー・ハリー・シリーズの第一作はラロ・シフリンが音楽を担当した映画の中でも気に入った曲が多い映画です。  `71年の作品ですが、この曲はどことなく`60年代を感じさせるアクション映画向きの曲調です。上記の『殺しの免許証』に通じる似たタイプに思えます。映画の舞台はサンフランシスコですが、どことなくニューヨークの夜の街を思い浮かべてしまう雰囲気を感じました。

スター・ウォーズ(メイン・タイトル)  Star Wars (Main Title)

1977年製作米映画、監督:ジョージ・ルーカス、音楽:ジョン・ウィリアムズ
 日本では翌`78年の公開でわたしがロード・ショーで観に行った数少ない映画のうちの一本です。ドルビー4チャンネルステレオ放映が可能だったのは当時関西では大阪梅田のOS劇場 (現在は無くなっています) だったので、そこで観ました。
この第一作の『スター・ウォーズ』オープニングに流れる有名曲で、ワクワク感がいっぱいのSFファンタジーの名曲です。ジョージ・ルーカスは『アメリカン・グラフィティ』で既に有名にはなっていましたが、この映画の人気で監督そしてジョン・ウィリアムスも一気に名声を得た感じがします(現在ではこの第一作には副題が付いていて「A New Hope.新たなる希望」と成っているようです)。ただ、このサントラ盤を買う前にミーコのシングル盤を買ってはいました。丁度ディスコ・ミュージック・ブームがアメリカから日本に入ってきた時期の事でした。今は勿論本家の方が好きですが。

リオの嵐(Furia à Bahia)   Furia à Bahia pour OSS 117(Furia à Bahia) 

1965年製作仏・伊合作映画、監督:アンドレ・ユヌベル、音楽:ミシェル・マーニュ
 エレキギター中心のテーマ音楽でモロに`60年代中頃を思い起こさせる曲です。ミシェル・マーニュはジャズ系映画音楽の項で『ハジキを持ったおじさんたち』『地下室のメロディー』を取り上げたように`63年時はジャズ系も得意の様でしたが、`65年という時代にハマった曲です。この映画観てはいませんがこの曲が日本でもヒットしていたのは知っています。フランスが主に成って製作した映画ですが舞台はリオ、ブラジルの様ですので曲調もどことなく南米を思わせます。


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War Movie

 戦争映画は好んで観ることは先ず無いのですが、このジャンルの映画音楽は子供のころからホントにたくさんの曲を聴いてきました。日本は戦争で負けて悲惨さを味わっていたのに、戦後十数年経ったら戦艦大和や武蔵、戦闘機のゼロ戦や隼などの凄さを誇示する時代になり大人は満足し子供たちはそういった兵器の凄さを知り、アメリカで多く作られていた戦争映画がヒットしていたのでしょうか? その後にヨーロッパを中止に戦争の悲惨さを表す映画が出始めていました。

大脱走 The Great Escape (Main Title)

1963年製作米映画、監督:ジョン・スタージェス、音楽:エルマー・バーンスタイン
 映画『大脱走』は内容的にはある意味わたしの好きな「脱走・脱獄」ジャンルに入りますが、舞台は第二次世界大戦最中のドイツ捕虜収容所、なので「戦争映画」として認識されている事は普通にありました。
 戦闘シーン、アクション・シーンのない戦争映画は割と有り、戦場、戦地での人間関係他種々を描いた映画も「戦争映画」として扱われています。
 この曲はミッチ・ミラー合唱団のマーチ・ヴァージョンが世界中でヒットしたり、高校野球の応援曲としてブラスバンドで演奏したりと 威勢の良いマーチとして扱われていることが普通ですが、映画の中でインストゥルメンタル・ヴァージョンが使用されているのをじっくり聴くと、どことなく「自由を求めて脱走をして見られる明るい未来」というイメージを受ける軽やかで軽快な曲です。決して行進や威勢の良さを表したド派手な曲ではないと思います(まぁ脱走は失敗しますが、ヒルツ(スティーヴ・マックィーン) 明るさを失ってはいません)。
 1963年公開で世界中でヒットしたアメリカ映画。 監督はジョン・スタージェス、音楽はエルマー・バーンスタインです。 『荒野の七人』 とこの『大脱走』はスティーヴ・マックィーンの代表作でしょう。

撃墜王 アフリカの星  (アフリカの星のボレロ)  Der Stern von Afrika (Bolero Beguine)

 1957年製作西独映画、監督:アルフレート・ヴァイデンマン、音楽:ハンス・マルティン・マジェウスキー
  ハンス・マルティン・マジェウスキー(Hans-Martin Majewski) という人は全く知らない人。日本と同じく敗戦国ドイツの戦争映画で東西分裂時「西ドイツ」製作というのが時代を感じます。
 戦争映画独特の英雄らしさを感じなくむしろ戦争の痛みを感じるようなメロディーに成っています。この曲がヒットしていた時期にサウンド・トラック盤は 発売されなかったのですが、同じくサウンド・トラック盤が無かった『太陽がいっぱい』とのカップリングで「フィルム・シンフォニック・オーケストラ」 の演奏盤がサントラ扱いで両面大ヒット。シングル盤は持っていないのですが`70年代に出された映画音楽コレクション物には多種収録されていました。(その後このオーケストラは日本のレコーディングスタジオで組まれた小楽団だと判明しました)
 スペインの舞踏音楽ボレロのリズムは`60年代の日本でもよく知られていた様で、この邦題は映画のタイトルよりも知られた曲名に成っています。

U・ボート(タイトル・テーマ)  Das Boot  (Titel) 

1981年製作西独映画、監督:ウォルフガング・ペーターゼン、音::クラウス・ドルディンガー
 この映画も西ドイツ映画。ドイツが誇った潜水艦Uボート、U-96 の艦内での人間を描いたドラマ。時代は第二次世界大戦最中で戦争映画でありながら戦闘よりも戦う運命にある艦内兵士たちの姿に焦点を当てた映画です。多くの曲が使われていてそれぞれに良さが有りますが最も有名なのがこのメイン・テーマでゆっくりと水中を進む潜水艦の様子を音に表しているのですが、どこかに寂しさを感じる部分に惹かれます。サントラ盤アルバムには別途この曲のシングル化ヴァージョンも入っていて、そちらの方が単独で聴く分には良い感じです。

レマゲン鉄橋  The Bridge At Remagen (Main Title)

 1969年製作米映画、監督:ジョン・ギラーミン、音楽:エルマー・バーンスタイン
 この曲も『黄金の腕』,『荒野の七人』,『大脱走』など上の方でも記したエルマー・バーンスタイン。戦争映画というと多くの曲はマーチ風に成ってしまう傾向 (私的にはそこが気に入らない) が有りますが、エルマー・バーンスタインはそこら辺の抑えが効いているさすがの構成で、戦いの雰囲気を持ちながらも緊張感をも持った曲調で、クラシック的な味も感じる印象深い曲に成っていると感じます。

パリは燃えているか  Paris brûle-t-il? (Thème Principal)

 1966年仏・米合作映画、監督ルネ・クレマン、音楽モーリス・ジャールのフランス勢による第二次世界大戦終結間近時期のフランスを舞台にした大作映画で米仏当時の豪華俳優の共演で話題に成った作品。日本ではアラン・ドロンとジャン.P.ベルモンドのふたりが 出ているだけでも人気を得られる映画だったようです。音楽のモーリス・ジャールは『アラビアのロレンス』、『ドクトル・ジバゴ』などの大作で知られていましたが、個人的にはその映画の曲よりも断然この映画のテーマ曲の方が凄いと感じました。聴くだけでフランスの香りを感じてしまうこの曲が彼の曲の中で一番好きです。

シンドラーのリスト  Schindler's List (Main Title)

1993年製作米映画、監督:スティーヴン・スピルバーグ、音楽:ジョン・ウィリアムズ
 `75年『ジョーズ』以来の黄金コンビ映画。ナチスドイツを題材にした映画は結構あったと思いますが、この映画が公開されて以降は先ず一番目に紹介される程の重要作に成っていると思います。テーマ音楽の方は`60年代前半頃に多く有った米国製戦争映画音楽の様な勇敢さもなく壮大さもなく、この音楽だけでいろいろ考えさせられてしまう程の説得力を持った曲にはジョン・ウィリアムズの力を感じます。ジョン・ウィリアムズの映画音楽の中で一番好きな曲にあげられるでしょうか。


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Drama & Others

 ヒトを主体にしたドラマの中で個人的に興味のないのが「恋愛ドラマ」 (音楽自体は好きな曲はもちろんありますが) で気に成るのは人間として考えさせてくれる所謂「ヒューマン・ドラマ」。 あとは推理物とかサスペンス系も好きです。コメディー物も時には楽しいモノ、それぞれのテーマ音楽にも好きな曲はかなりあります。

太陽がいっぱい  Plein Soleil

1960年製作仏・伊合作映画、監督:ルネ・クレマン、音楽:ニーノ・ロータ
 このジャンルで一番に思い浮かぶのはやはりアラン・ドロンの代表作『太陽がいっぱい』。「アランドロンの」というだけでなく監督、ルネ・クレマンそして音楽のニーノ・ロータにとっても代表作となる映画界でも重要な作品だと思います。

 日本でも映画共々主題曲もヒットしていましたが、サントラ・ヴァージョンでなく様々なオーケストラ・ヴァージョンが発売され最も売れたのは「フィルム・シンフォニック・オーケストラ」 という無名のオーケストラ盤(上記『アフリカの星のボレロ』でも書いています)でした。そして日本でオリジナルのサウンド・トラック盤が発売されたのは近年の事でしたが慣れ親しんだ日本のオーケストラ・ヴァージョンの方がどうしても "しっくり" きます。

若者のすべて(Terra lontana)  Rocco e i suoi fratelli (Terra lontana)

1960年製作伊・仏合作映画、監督:ルキノ・ヴィスコンティ、音楽:ニーノ・ロータ
 伊・仏合作作品に成っていますが、監督も製作者も作曲者もイタリア人でテーマ曲を歌っているのもElio Mauro というイタリアの歌手で、ほゞほゞイタリア映画です。 また、仏タイトルが "Rocco et ses frères" 米タイトルが "Rocco And His Brothers" と「ロッコと彼の兄弟たち」 なのに対し邦題は内容がつかめないタイトルに成っていますが、アラン・ドロンのファンからすると『太陽がいっぱい』と同時期の映画で同じニーノ・ロータの音楽とこの邦題が頭にこびり付いているので違和感はない感じです。
 この曲は挿入曲で、クラシック畑(純音楽)出身のニーノ・ロータらしくフルートのリードによるアンサンブルの響きが気持ちよい曲に成っています。中心になっているテーマは他の曲でも時々出てきます。

太陽はひとりぼっち L'eclisse (Eclisse twist)

1962年製作伊・仏合作映画、監:はミケランジェロ・アントニオーニ、音楽:ジョヴァンニ・フスコ
 アラン・ドロン主演作品、主題歌のサントラはミーナが歌った歌物が主なのですが、日本では「コレット・テンピア楽団」の演奏物がサントラと記載されて当初シングル発売されていました。ただこれも『太陽がいっぱい』の 「フィルム・シンフォニック・オーケストラ」 同様、日本の楽団だと後に知らされています。
 この和製楽団盤がながらくヒット盤として扱われてきたので聴きなれた「コレット・テンピア楽団」ヴァージョンが第一選択曲に落ち着いてしまいます。 ミーナ盤も持ってはいますが演奏物ではベンチャーズ・ヴァージョンもなかなかです。ベンチャーズは『太陽がいっぱい』も演奏していますが、経歴が長くカヴァー曲が多数あり、その中には映画音楽の録音数も相当あるベンチャーズです。

太陽は傷だらけ Les grands chemins

1963年製作仏映画、監督:クリスチャン・マルカン音楽:ミシェル・マーニュ
 `60年代は映画も音楽界も「太陽の〇〇」とつくタイトルがやたら多く、内容とタイトルを混同しがちです。この映画の主演はロベール・オッセン、アヌーク・エメ。このテーマ音楽は昔から有名で「いかにもヨーロッパ映画」といった趣の物憂げな旋律が心にしみます。映画は観ていませんがこの曲を忘れることはないでしょう。ホント心に残る曲です。

危険がいっぱい(メイン・タイトル) Les félins (Thème Principal)

1964年製作仏映画、監督:ルネ・クレマン、音楽:ラロ・シフリン
 ジャズ系映画音楽の所で挿入曲の方を記しましたが、こちらはメイン・タイトルの方。犯罪映画ですのでそのテーマに似合った曲調でオドオドとスリリングな流れです。上の所でも書いていますが、自身がジャズ風にアレンジしてジミー・スミスがオルガン演奏したヴァージョンが後のラロ・シフリン節が出ていて結構人気を得た曲に成っています。
 このテーマ曲の方は映画音楽として聴く場合のヴァージョンとして、忘れられない旋律です。 ちなみにアラン・ドロン主演作にラロ・シフリンが音楽担当をした映画は後の『エアポート'80』 だけですので、それぞれ多くの映画を担当、主演してきた二人には珍しいと言えそうです。

シンシナティ・キッド(昇天の行進) The CIncinnati Kid (New Orleans Procession)

1965年製作米映画、監督: ノーマン・ジュイソン、音楽:ラロシフリン
 ジャズ系項目でも一曲取り上げていた『シンシナティ・キッド』ですが、この曲はラロ・シフリンらしからぬ、穏やかな穏やかな曲調を持った曲です。葬式行列のシーンで使用されていた曲なので映像に合わせて作られた曲なのでしょうが、幼き日を思い出さすような懐かしき童謡的な曲調でもあり癒されます。

シシリアン Le Clan des Siciliens

1969年製作仏映画、監督:アンリ・ヴェルヌイユ、音楽:エンニオ・モリコーネ
 アラン・ドロン主演(ジャン・ギャバンとの双頭扱い)映画にエンニオ・モリコーネの音楽という組み合わせ。ギターの音色が切なく上下する印象深いテーマが繰り返されるのですが、映画そのものを語っているように思える旋律は印象的です。モリコーネ特有の陰りを感じる音作りは『荒野の用心棒』から続いていて、ヨーロッパ映画にピッタリに思えます。

ひまわり (ひまわり-愛のテーマ)    I Girasoli (Tema dell'amore del girasole)

1970年製作伊・ソ連・仏・米合作映画、監督:ヴィットリオ・デ・シーカ、音楽:ヘンリー・マンシーニ
 この映画、戦争映画のジャンルに入れられることも有りますが、主舞台は戦後で、戦争で起きた悲劇の物語であり映画共々この「愛のテーマ」は日本でもヒット。 有名曲をいくつも残しているヘンリー・マンシーニですが個人的にはショパンを感じさせるこの曲が一番好きな曲です。
 ロシア以前のソビエト時代の映画を殆ど観る機会はなかったのですが、この映画はイタリア主導で撮られた映画で映画そのものも名画座やテレビで放映も有りリュドミラ・サベーリエワというロシアの女優さんを知りました。(『戦争と平和』は観ていません)

女王蜂 (テーマ)  Una storia moderna: l'ape regina (Alfonso Al Cimitero)

1963年製作伊・仏合作映画、監督:マルコ・フェレーリ、音楽:テオ・ウズエリ
 昔日本でイタリアやフランスの映画音楽を多数発売していたのはキング・レコードがSeven Seasという自社系列レーベルを通じてでしたが、当時のそのキングのサントラ・コレクション物アルバムには必ずと言ってよいほどこの曲が入っていました。映画自体は観ていないのですが音楽は一度聴けば忘れられないほどに印象的で覚えています。ジャズを意識して作曲されたのかは知らないのですがジャズ界で人気だったサックスという楽器を主にしたサウンドはムード音楽風に響きわたります。サックスの音色が好きな者には忘れられない一曲です。

白い恋人たち(テーマ)  13 Jours en France(Thème)

1968年製作仏映画、監督:クロード・ルルーシュ、音楽:フランシス・レイ
 この邦題は恋愛映画の様なタイトルに成っていますが、実際は第10回冬季オリンピックの記録映画として扱われているセミ・ドキュメンタリー映画です。音楽は映画音楽界の巨匠フランシス・レイで彼の独特のリリカルで流れるようなメロディーが印象的な曲です。日本で最も知られた彼の曲でしょう。映画の中ではオーケストラ・ヴァージョンとコーラス・ヴァージョンが使われた様です(映画は観ていません)。

パリのめぐり逢い(テーマ)  Vivre pour vivre (Thème)

1987年製作伊・仏合作映画、監督:クロード・ルルーシュ、音楽:フランシス・レイ
 この映画のテーマ音楽もフランシス・レイの代表曲でしょう。クロード・ルルーシュが『白い恋人たち』の前年1967年に監督した仏・伊合作映画。 不倫を絡めた恋愛映画で私的には興味もない映画なのでこの映画も観ていません(フランス映画好きではありますが、なぜかルルーシュ監督の映画は一本も観ていませんでした)。ただ、フランシス・レイと組んだ映画の曲は好きな曲が多いです。

個人教授(愛のレッスン)    La leçon particulière(Thème de La leçon particulière)

1968年製作仏映画、監督:ミシェル・ボワロン、音楽:フランシス・レイ
 アラン・ドロン夫人だった(映画公開時は別居中ながらまだ夫婦関係にあった)ナタリー・ドロンが主演だという事で観た映画でしたが、年上の女性に恋をする十代の青年が自身の青臭さを思い知るといった恋愛ドラマ (女性は不倫)。 この種のドラマは好きではないのですが何故か結末が判ってしまったストーリーでもありました。
  ただ、フランシス・レイの音楽は素晴らしく印象的です。このテーマ曲にはヴォーカル物(歌・ニコール・クロワジール) もありシングル盤ではカップリングされていましたがヴォーカル入りの方は別に "Where Did Our Summers Go?"  というタイトル (英語タイトルです) が付けられてドンン・ブラックという人が歌詞を付けています。

栗色のマッドレー(テーマ)   Madly(Thème)

1970年製作仏映画、監督:ロジェ・カーヌ、音楽:フランシス・レイ
 アラン・ドロンの主演映画にフランシス・レイが音楽を担当した珍しい作品。上記の『個人教授』のナタリー・ドロンと別れた後ミレーユ・ダルクと交際していた時期の共演映画で本国ではかなりのヒット作に成ったようです。フランシス・レイも傑作を出し続けていた時期ですので、ここでも凄く奇麗なフランシス・レイを確実に連想してしまう程のメロディーを作っています。

ふたりだけの恋の島 (L'Incontro) Il sole nella pelle (L'Incontro)

1971年製作伊映画、監督:ジョルジョ・ステガーニ・カゾラーティ、音楽::ジャンニ・マルケッティ
 タイトルからして完全なラヴ・ストーリー風、勿論観てはいません。ただこの曲は凄く良い曲なので忘れません。演奏は作曲者自身が指揮をとっているオーケストラです。曲調はフランシス・レイを連想させます。

天使の詩 (天使の詩)  Incompreso - Vita col figlio (Passeggiata nel parco)

1966年製作伊映画、監督:ルイジ・コメンチーニ、音楽:フィオレンツォ・カルピ
 子供兄弟が主体の映画で演奏途中に子供のセリフが入っていますが、ふたりの子供の演技の凄さに可愛らしさ、そして原題の「誤解されて」につながり最後にやっぱり訪れた悲しさも忘れられない、そしてこの音楽も忘れられないです。
テーマ音楽の楽団指揮をとっているのはマカロニ・ウェスタンでも知られたブルーノ・ニコライだという事です。

鉄道員(鉄道員)   Il Ferroviere (Il Ferroviere)

1956年製作伊映画、監督:ピエトロ・ジェルミ、音楽:カルロ・ルスティケリ
 『天使の詩』を取り上げたら『鉄道員』も...です。この二本の映画でイタリア映画が好きになったキッカケの作品でもあります。この映画も父と子供の関係が主に進んでいくストーリーですが観終わって満足できる映画の一本です。 この映画も『天使の詩』同様、子供のセリフが少し使われています。 音楽のカルロ・ルスティケリは切ないメロディーを上手く使える作曲家で`50年代、`60年代のイタリア映画の良さを引き出していると思います。そして`60年代後半にはマカロニ・ウェスタンのブームの中でも印象深い曲を作っていました。
 日本で映画内で聴く事の出来る曲は演奏者が[Orchestra by conduct Franco Ferrara] と成っていてサントラ盤として発売されていました。

シャレード (メイン・タイトル) Charade (Main Title)

1963年精査悪米映画、監督: スタンリー・ドーネン、音楽:ヘンリー・マンシーニ
 ヘンリー・マンシーニの代表作の一曲。コーラス入りのヴァージョンも有りますが断然こちらのスコア盤・インスト・ヴァージョンの方が個人的には好きです。オードリー・ヘップバーンは昭和時代の日本で特に人気が高かった女優さんでテレビや名画座で何度も放映されていましたが、かなり昔の事で観ていた筈なのに内容はあまり覚えていません。この音楽だけが強烈に印象に残っています。

ロミオとジュリエット(愛のテーマ)   Romeo e Giulietta (Love Theme From Romeo & Juliet) 

1968年公開伊・英合作映画、監督:フランコ・ゼフィレッリ、音楽:ニーノ・ロータ
 シェイクスピア原作の映画で数本作れれている中のうち`60年代製作の映画でその中の一曲。日本で『ロミオとジュリエット (The Feast At The House Of Capulet)』というタイトルでグレン・ウェストン (映画内ではB.フィリッピーニ) がヴォーカルを担当し"What is youth" を歌った盤がサントラ・シングルとして発売され人気を博していました。このヴォーカル盤が第一選択肢で有りましたが、アメリカではヘンリー・マンシーニ楽団がカヴァーしたインストゥルメンタル・ヴァージョンがヒット・チャート1位に成る大ヒットでした。
 本家サントラヴァージョンよりカヴァー盤(マンシーニ盤) の方がヒットするのはアメリカでもあるようで、あの映画の出会いシーンをくっきりと蘇らせるマンシーニ楽団の演奏はヒットしてなるほどといった感じがします。

Unser Wunderland bei Nacht (星空のブルース)  Wonderland by Night

1959年製作西独映画、監督:ユルゲン・ローランド、 ラインハルト・エルスナー、 ハンス・ハインリッヒ、音楽:クラウス・ギュンター・ノイマン
 日本では未公開のドイツ映画『Unser Wunderland bei Nacht (直訳夜の不思議の国)』で三つの物語構成からなっているので三名の名が記載されています。この映画のテーマ曲をベルト・ケンプフェルトが自身の楽団を率いてシングル化し、その後 "Wonderland by Night" とタイトルづけられてアメリカで発売されると全米ヒット・チャートの1位に成るヒットなり日本でもヒットした曲と成りましたが、もともとは映画音楽だったという事は忘れ去られてしまうほどイージー・リスニング界での有名曲に成っています。
   ベルト・ケンプフェルトはバンド・リーダーだけではなく日本では作曲家やプロデューサーとしても知られ、ビートルズがドイツで活動していた頃の "マイ・ボニー" などの録音をプロデュースしたことで知られています。

E.T.(フライング) ET.The Extraterrestrial (Flying)

1982年製作米映画、監督:スティーヴン・スピルバーグ、音楽:ジョン・ウィリアムズ
 映画自体はかなりのヒット作で身近な人たちの間でも話題にも上っていました。わたしが観たのは数年後にレンタルビデオで観たのでしたが、同じスピルバーグ物では『未知との遭遇』の比べてかなりワクワク感に欠けたという印象でした。もっともっと若い年代で観ていたら違う感想を持ったのかも知れませんが。反対に音楽の方はこちらの『E.T.』の方がわたしにはささりました。

フォレスト・ガンプ/一期一会 (アイム・フォレス...フォレスト・ガンプ) Forrest Gump (I'm Forrest...Forrest Gump)

1994年製作米映画、監督:ロバート・ゼメキス、音楽:アラン・シルヴェストリ
 この項は『太陽がいっぱい』で始まり『フォレスト・ガンプ/一期一会』で締めたい項です。
`90年代のヒット作は有名俳優起用の大作がほとんどの中、あまり知れていない俳優の起用で大ヒットを勝ち得た映画。わたしが知っていたのはサリー・フィールドだけでした。
 `70年代の『アメリカン・グラフィティ』で`60年代初頭のオールディーズ・ソングが盛り込まれていましたが、この映画も1980年頃までの(当時としては既に昔の曲) ヒット曲が ワン・フレーズほどずつ挿入されていましたがはっきり覚えているのは何故かバーズの "Turn! Turn! Turn! " のシーンだけでした。そのサントラ盤もヒットしましたが収録曲の32曲のうち持っていない曲は2曲のみなので、買う気は起らなかったのですがオリジナル・スコア盤も発売されているのは有難かったです。
 そして最初のシーンで流れたこの曲はテレビ番組「ワタシが日本に住む理由」 内で時々流れており、テレビ内のそれぞれのどのシーンにもピタリとハマるのはすごいです。好きな番組ですので、同じアラン・シルヴェストリの"バック・トゥ・ザ・フューチャーのテーマ"よりも普段はよく耳にする機会は多いです。


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TV Series

 最近は地上波テレビで海外のテレビドラマを放映している局はホントに少なくなり有ったとしても一週間に1本を深夜に放映している程度です。それに比べて昭和の時代は結構放映されていました、特に昭和の40年代はゴールデン・タイムでも多くの海外ドラマが有りました。人気の有ったシリーズは年数を経て再放送すらされていました。 そしてまたテレビドラマ自体を観ていなくてもその中で使われたテーマ音楽や挿入歌などは(『ララミー牧場』『ローハイド』等)ヒットしてみんなに知られる様になっていました。
 好きだった海外ドラマは『奥さまは魔女』や『可愛い魔女ジニー』などの魔女物でしたが、テーマ音楽的には殆ど話題にも成らなかった様です。(日本の魔女物アニメの初期には名曲が多いのに・・・「サリーちゃん」「ミンキーモモ」「メちゃんグ」等々)

宇宙大作戦  Star Trek

1966年〜米テレビシリーズ映画、音楽:アレクサンダー・カレッジ
 毎週観ていたのはビデオデッキが普及していた時代に再放送された分を録画して観ていたのですが、しつこくBeta派でしたので録画テープは処分しちゃいました(ビデオデッキブームの終わりころにはVHSデッキに変えはしましたが)。後に映画版も製作されていますが、テレビシリーズのトップに流れる映像と共に音楽がセットに成って覚えていますので、断然テレビ派です。

スパイ大作戦  Mission: Impossible

1966年〜米テレビシリーズ映画、音楽:ラロ・シフリン
 このテレビドラマも邦題に「大作戦」と付いています。戦争映画に付けられることが多いと思いますが、(『バルジ大作戦』、『特攻大作戦』など)`60年代は戦争物でもないテレビドラマにも付けられていたのですね。当時は「何シーズン」とかが有ることすら知らなかったのですが、おそらく第四シーズンです。「おはようフェルプス君」の言葉は耳に残っています。
 音楽はラロ・シフリンでテレビドラマ用音楽の(個人的には)最高作だと思います。

コンバット! (タイトル)  Combat! (Title)

1962年〜米テレビシリーズ映画、音楽:レナード・ローゼンマン
 このテレビドラマは観ていないのですが、主演のヴィック・モローは`60年代は結構有名な人で雑誌「スクリーン」などにはよく写真が掲載されていました。その後映画では『危険なめぐり逢い』で見かけました。音楽は軍隊を勇気付るような勇ましい曲で日本では長きにわたり戦争映画音楽のコレクション・アルバムには収録される程知れ渡った曲でした。

バットマン (テーマ)  Batman (Theme)

1966年〜米テレビシリーズ映画、音楽:ニール・ヘフティ  このテレビシリーズも観てはいないのですが、曲自体は有名でいろいろな人やグループの演奏盤が出ています。日本でサントラとして発売されていたのはネルソン・リドルが指揮するオーケストラ・ヴァージョンですが、アメリカのBB誌チャート登場盤は作曲者のニール・ヘフティ盤とサーフィン・ミュージックで知名度のあるマーケッツ(スタジオ・ミュージシャン)盤でした。 わたしが最初に入手したのはベンチャーズ・ヴァージョンでエレキ・ギターが好きになったキッカケのバンドです。殆どのアメリカテレビ映画テーマを演奏しています。聴き比べてもやはりベンチャーズ・ヴァージョンが抜群です。

鬼警部アイアンサイド   Ironside

1967年〜米テレビシリーズ映画、音楽:クインシー・ジョーンズ  映画はこれも全く観てはいませんが、このテーマ曲は有名です。作曲はジャズ界の大御所クインシー・ジョーンズ。同じジャズ畑のラロ・シフリンやニール・ヘフチィなどと比べても仕事のジャンル幅が「超」が付くほどに圧倒的に多種にわたる人です。ペギー・リー、フランク・シナトラからマイケル・ジャクソン迄共演者も多種多様です。
 曲調はジャズ系ですが、ロックな部分も多く含んでいますので、時代的には極初期のクロスオーバー・サウンドと云っても良いのじゃないかとも思います。

逃亡者  The Fugitive

1963年〜米テレビシリーズ映画、音楽:ピート・ルゴロ
 観てはいないドラマですが、主役のデヴィッド・ジャンセンの名前は何故か覚えています。日本で人気の俳優だったのです。ドラマ自体は日本で`64年〜`67年の放映だったようですが、テーマ曲を知ったのは、ベンチャーズの演奏物がラジオでよく流れていたからです。
 作者のピート・ルゴロもジャズ畑の人です。米テレビドラマの音楽担当者には確かにジャズをルーツを持つ人が多いと思います。

0011ナポレオン・ソロ The Man from U.N.C.L.E.

1964年〜米テレビシリーズ映画、音楽:ジェリー・ゴールドスミス
 このテレビドラマもアメリカからほぼ一年遅れで日本放映されていたという事ですが、観たのは後期のシリーズからだったと思います。既にナポレオン・ソロとイリヤ・クリヤキンの諜報員コンビの人気が 凄く本家諜報員物のジェームズ・ボンド役俳優よりも日本では売れていたと思います。  テーマ音楽作者のジェリー・ゴールドスミスはその後映画音楽の分野で活躍した人です。

秘密命令(秘密諜報員) Danger Man(Secret Agent Man)

1960年〜英テレビシリーズ映画、音楽:エドウィン・テッド・アストレイ
 もともとはイギリスで始まったテレビ用の諜報員シリーズ・ドラマだった様で、そのドラマの第二シリーズからアメリカで放映する際にタイトルを『Secret Agent』と変えて主題歌をり(作詞:スティーヴ・バリ、作曲:P. F. スローン)、ジョニー・リバースの歌で大ヒット。日本でもオールディーズ・ソングの重要曲として知られています。インストゥルメンタル・ナンバーとしては勿論ベンチャーズ・ヴァージョンがヒットしています(`66年BB誌チャート、リバース盤3位、ベンチャーズ盤54位)。 日本ではどちらもヒットしており、ベンチャーズ・ヴァージョンの方が長くラジオでの放送期間は長かったようです。

地上最強の美女たち!チャーリーズ・エンジェル  Charlie's Angels

1976年〜米テレビシリーズ映画、音楽:ジャック・エリオット
 日本ではほぼ一年程遅れての放映だったので`77年からの放映開始だったのですが、当初のファラ・・フォーセット・メジャースが出ていた第一シーズンは観た記憶がなく、彼女の名前が有名になった時期の第二シーズンからはほぼ観ていたと思います。 (この時にはフォーセット・メジャースからシェリル・ラッドに変わっていました、その後タニヤ・ロバーツ出演のラストまで観ていました)
この曲のテーマは音楽担当のジャック・エリオットとアリン・ファーガソン (Allyn Ferguson) の共作と成っており日本ではヘンリー・マンシーニのシングルがヒットしていました。(私の所持盤もマンシーニ盤です)


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