<絵本について>
読書大好きで、常に“何かを読んでいる最中”、そんな時期も有ったほどでしたが、コンピューターの前に座る時間が年々増えるに従い薄暗いところでは読みにくく成ってきました。
加えて年齢的な面も加速を助長し、小さな字はお日様の下でしか読めなく成ってしまい遂には読書家の名称を返上です。
(視力は両目とも1.0〜1.2、メガネ無しで運転できますが)
近年買う本は絵本が中心、もともと絵が好きでしたので素晴らしい絵が添えられていたりすると、読み捨てじゃなく残しておきたくなるのが絵本の特徴ですね。特にうさぎ物が好きです。

タイトル


コメント

The Tale of Peter Rabbit
Penguin Books England 1902 The Tale of Peter Rabbit
Pierre Lapin
Pierre Lapin
Beatrix Potter Beatrix Potter 『うさぎ』『絵本』と来れば、まずピーターラビットの物語が頭に浮かびます。
ただ、子供の頃にこの絵本に親しんだという経験は無い年代です。(日本で最も読まれていた時期は70年代中頃から90年代中頃までのようです。)
今なお根強いファンの多いこの絵本の特徴はビアトリクス・ポターの作り出したピーターというとても親しみやすいキャラクターとピッタリの絵が揃っていたからでしょう。
イギリスでの初版が1902年ということですから1世紀を既に過ぎた絵本の古典です。(近年の絵本はページ全体に絵が描かれその中に文字が入れられるのが主流ですが、ピーターシリーズは小説の挿絵が見開き毎に描かれている、といった形態です)
ピーターラビットの絵本 第1集
福音館書店 1988
ピーターラビットの絵本 第1集
ピーターラビットのおはなし
ベンジャミン・バニーのおはなし
フロプシーのこどもたち
ビアトリクス・ポター
(訳)石井桃子
ビアトリクス・ポター
日本では1971年に福音館書店が発刊を初め、改装版を経て、100年記念の2002年に現在発売中のカバー青色装丁に成っています。
わたしの持っているのは1988年版。2002年版以降、第1話(全23話)に未収録だった絵が挿入されて居るということで、そのために英国の原書を買いまして、ついでに仏版も買いました(フランスではピーターじゃなくピエールです)。
読んだのは6話まで、残りもそのうちにと思いながらかなり経ち、そして目が悪くなり出しました(^^;)
本のサイズが小さい分、文字も小さめです。
ピーターラビットの絵本 第2集
福音館書店 1988
ピーターラビットの絵本 第2集
こねこのトムのおはなし
モペットちゃんのおはなし
こわいわるいうさぎのおはなし
ビアトリクス・ポター
(訳)石井桃子
ビアトリクス・ポター


The Rabbits' Wedding
Harper CollinsPublishers 1958 The Rabbits' Wedding
Garth Williams Garth Williams ピーターラビットと並びうさぎ絵本としてすぐに浮かぶのが、この「しろいうさぎとくろいうさぎ 原題 "The Rabbits' Wedding"」。ピーターラビットから半世紀、さすがに挿絵風な絵本から現代の絵本となんら変わらない形と成っていますし、絵の素晴らしさは今も越えている感じです。モノトーンに黄色系の色が彩りを乗せる墨絵風な絵ですが暗さはなくって生き生きした絵です。表情描写がこれまた凄い・・・
しろいうさぎとくろいうさぎ
福音館書店 1965年6月 しろいうさぎとくろいうさぎ
ガース・ウィリアムズ
(訳)まつおかきょうこ
ガース・ウィリアムズ
子供向けの物語では有るのですが、大人が読んでも考えさせられる事も多く、思いやる心が優しさ・愛の原点なのだなって、この愛しいうさぎさんたちに拍手です。
原書と訳書、二冊持っています。
ちなみにわたしは裏表紙の絵が大好きです。

ちゃいろのうさぎとしろいうさぎ
いっしょにすもうね
原題"Home for a Bunny"
文化出版局 1984.10
ちゃいろのうさぎとしろいうさぎ
マーガレット・ワイズ
・ブラウン
(訳)中川健蔵
ガース・ウィリアムズ
この"Home for a Bunny"も、うさぎ絵本としては有名で大好きな絵本です。「おやすみなさい、おつきさま "Goodnight Moon"」で知られているMargaret Wise Brown の死後出版作品で1956年がアメリカでの初版とのこと。温かくなれるお話です。
日本では1984年の「ちゃいろのうさぎとしろいうさぎ いっしょにすもうね」として発売されたのが最初。内容をきっちり表してはいますが、ちょっとタイトルが長い感じですね。大きさも通常の絵本に比べて大判でした。
うさぎのおうち
ほるぷ出版 2004.2
うさぎのおうち
マーガレット・ワイズ
・ブラウン
(訳)松井 るり子
ガース・ウィリアムズ
そして2004年に出版社が変わりタイトルも原題訳そのものの「うさぎのおうち」として再発されました。訳は新版の方が童謡歌っぽく好き嫌いは別れるところでしょうが、わたしは旧版の方が好きです。
絵は Garth Williams 。素晴らしい絵です。うさぎは言いようもなく可愛いし(「しろいうさぎとくろいうさぎよりも可愛いうさぎです、毛並の描き方も凄い)、背景もとても綺麗です。

ぼくにげちゃうよ
原題"The Runaway Bunny"
ほるぷ出版 1976年9月 ぼくにげちゃうよ
マーガレット・ワイズ
・ブラウン
(訳)岩田みみ
クレメント・ハード
これも、マーガレット・ワイズ・ブラウンの代表作で1942年の初出版。母親の我が子に対する想いを描いた作品として有名ですが、わたしはマーガレットが子供心に戻ってお母さんとお話をしている様な感じで書かれた物語みたい・・・と思えました。彼女は大人になってもいつでも子供時代に戻れた、そんな素敵な女性だったのじゃないでしょうか。
子供に恵まれなかったマーガレット、でもいつまでも童心を持ち続けていられた童話作家。ほんわか、ほんわか温かいです。
絵では羽根を生やして空を飛ぶ小さなうさぎがとても可愛い!

Guess How Much I Love You
(どんなにきみがすきだかあててごらん)
Walker Books 1994年 Guess How Much I Love You
Sam McBratney
Anita Jeram
有名な絵本だと知ってはいましたが、表紙の絵を見たときそんなに可愛いうさぎじゃないし、買うのを遅らせていた絵本です。で、お金に余裕があるときに原書で買いました。
読んでみると・・・う〜ん、やっぱり可愛い(^ ^)
小さいながらも精一杯愛情の深さをを表現しようとする小さなうさぎの姿、大きなうさぎの仕草にきょとんとする姿。愛という目に見えない気持ちの度合いを計るのはこの純真なひたむきさ。
二匹とも「his」という代名詞が使われていますので雄なのですが、父子と考えても、母子と考えても、友情と考えても 当てはまりますよね。
ちなみにここでのうさぎは "rabbit"でも "bunny"でも無く、 "hare" 野兎です。

うさぎのホッパー
原題"Hopper"
フレーベル館 1992年2月 うさぎのホッパー
マーカス・フィスター
(訳) 小沢正
マーカス・フィスター
1991年から数冊書かれた『うさぎのホッパー・シリーズ』の第一作。
1月後半から「春はまだか、まだか」と待ち続けるわたしにピッタリの絵本。カタカナまでにひらがなのルビが打ってあるので幼児向け絵本で有るのでしょうが、物語は餌のない冬をどうにか過ごす森の動物たちのお話という「無い物ねだりはダメですよ」って我慢・辛抱を諭すお話に成っておりました。
カラーインクで描かれたと思われる絵は抜群でとても優しいタッチです。メルヘン的ですね。

はるまでまってごらん
原題"The Spring Rabbit"
ほるぷ出版 1995年3月 はるまでまってごらん
ジョイス・デュンバー
(訳)角野栄子
スーザン・バーレイ
こちらも"春まで待つうさぎ"のお話ですが、子供の気持ちがジーンと伝わってきて素敵な物語だと思います。一人っ子うさぎのスマッジ君、弟妹が欲しくて欲しくて・・・。雪で妹うさぎを作ったのに次の日に、溶けちゃうところなんかちょっと切なくて泣けて来ちゃいます(^ ^)
でも、辛抱を繰り返せばここでも春が来ましたよ。
子供からお年寄りまで温かくなれる絵本です。

Bunny's Noisy Book
Hyperion Books 2000年
Bunny's Noisy Book
Margaret Wise
Brown
Lisa McCue
赤ちゃんうさぎが初めて耳にする音に「これは何?、これは何?」って不思議がる様子がとても可愛いい絵で描かれています。人間の子みたいな表情で凄いです。
絵本化はマーガレットの死後98年目の2000年が最初だとか、オリジナル版はレターサイズの様ですが、わたしの持っているのは単行本サイズより少し小さめで開く側の上下が角丸型にカットしてあります。(2006年初頭現在、日本語版は出ていないのかも知れませんね。)
また少々では折れない程の厚紙仕様(ボードブックと呼ばれる種類)、幼稚園とか保育園に置いてありそうな懐かしい絵本仕様でした(^ ^)

こうさぎジャック
 しっぽはどこ?
原題"Little Jack Rabbit"
小学館 2004年6月
こうさぎジャック
バーナデット・ワッツ
(訳)角野 栄子
バーナデット・ワッツ
うさぎの特徴は長い耳だけじゃなく、あのポンポンみたいなフワフワしっぽにも有ります、可愛くて大好き・・・タイトルだけで即買いの一作。
Bernadette Watts は現在も活躍中の絵本画家、わたしは先に「レイチェルのバラ」という絵本で彼女の絵を目にしています。女流画家らしい優しい表情が特徴で人気のある画家さんです。最も『絵本の絵』らしいタッチですね。
彼女のサイトは現存していて(http://www.bernadettewatts.com/)いつ頃の作品か調べましたが載っていませんでした。
この04年6月本が日本の初版ですので、近年の作だと思います、物語も彼女・バーナデット・ワッツです。

うさぎのだいじなみつけもの
原題"The Rabbit Who Found Easter"
ほるぷ出版 1998年10月 うさぎのだいじなみつけもの
シャーロット ゾロトウ
(訳)松井 るり子
ヘレン・クレイグ
この物語は好きです。最初は絵本には成っていず1959年に普通の童話として発表され、1998年にヘレン・クレイグの絵を得て絵本かされたとの事です。
原本を読んではいないのですが、訳が絶妙です。短い言葉の中に、「この訳の元になった言葉は何?」と随所に思う箇所が有りました。
絵本の読み方としては素直じゃないと思いますが、わたしが感じたままの素直な感想でもあります。
ヘレンさんの描かれるうさぎは多くのアメリカ人が描かれるうさぎそのものです。うさぎ好きにとりうさぎのイラストから描いた人のお国の想像が結構ついたりします(^ ^)

ベンジャミンのたからもの
原題"Benjamin's Treasure"
あすなろ書房 2002年6月 うさぎのだいじなみつけもの
ガース・ウイリアムズ
(編集)
ローズマリー・ウェルズ
(訳)こだま ともこ
ガース・ウイリアムズ
(彩画)
ローズマリー・ウェルズ
『しろいうさぎとくろいうさぎ』の作者ガース・ウイリアムズの作品です。ローズマリーさんのあとがきに依ると元々は絵本用の本ではない『ベンジャミン・ピンクの冒険』というお話をローズマリーさんが絵本用に文章を短くして、更にモノクロだった絵に彼女が彩画を施されたそうです。原作は1951年、2001年にアメリカで出版、2002年に日本発売と成っています。
白うさぎのエミリーは『しろいうさぎとくろいうさぎ』そっくりですね。ベンジャミンは茶色いうさぎでした・・・
元が幼児向け絵本では無かったために文章の量は割と多めですがお伽話として楽しめます。「本当のたからものは何?」

うさぎのくにへ
原題"Mummelchen und Pummelchen.
Eine Hasengeschichte in Bildern."
平凡社 2003年4月
うさぎのくにへ
ジビュレ・フォン
・オルファース
(訳)秦理絵子
ジビュレ・フォン
・オルファース
日本ではあまり紹介されないドイツの絵本。1906年出版というので1世紀前ですね。
森でお父さんとはぐれた双子の幼児がうさぎのお母さんに連れられてうさぎの子供達の仲間に成っちゃうというお話で、どことなく日本のお伽話的な雰囲気がします。結構面白い。二人の子供の名前がむくむくちゃんとぷくぷくちゃんという訳はあんまりで思わず笑っちゃいましたが、本名は『Mummelchen と Pummelchen』でしょうね。

うさぎの島
原題"Die Kanincheninsel"
ほるぷ出版 1984年 12月
うさぎの島
イエルク・シュタイナー
(訳)大島かおり
イエルク・ミュラー
続いてこれもドイツの絵本です。先ず目を引くのが普通の絵本とは違うタッチのイラストです。筆でなくエアーブラシで描かれ(当時エアーブラシが流行、わたしも使いました)写実的な部分が多く、幼児向けじゃなく児童向け絵本で有ることがすぐに分かります。内容自体も「現実の社会へ疑問を投げかける」様な大人が読んでも考え込まされる内容です。
1977年発表作で著者たちの名前の綴りは、Jörg Steiner, Jörg Müller です。

ぼく おかあさんのこと…
文渓堂 2000年5月
ぼく おかあさんのこと…
酒井 駒子
酒井 駒子
この絵本を読むとドキッとされるお母さんたちが多いのでは?
大好きで大好きで、大好きなほど「キライ」って言ってみたくなるとき有りますよね。ドキッっとしても嬉しく成れるお母さんは良いなぁ・・・
文章は少ないですが素敵な絵本です。母子うさぎの表情にニヤニヤさせられちゃいますよ。

ちっちゃいかわいいちゃん
原題"Bunny My Honey"
評論社 1997年7月
ちっちゃいかわいいちゃん
アニタ・ジェラーム
(訳)小川 仁央
アニタ・ジェラーム
『Guess How Much I Love Youーどんなにきみがすきだかあててごらん』で絵を描いておられたアニタ・ジェラームさんの絵と物語の絵本です。アニタさんの描かれるうさぎは独特ですね。
遊びに夢中に成っているといつの間にかひとりぼっちの迷子に成っちゃったバニーちゃん、お母さんうさぎが探しに出かけてやっと見つけるときの絵が、ピョコンと飛び出た長い耳!
うさぎならではの絵はことばが無くても「うんうん」でした。お話自体は幼児向けですが、この一枚の絵がうさぎ好きには印象的でした。
終わりの方にアニタさんが子供達と一緒にうさぎ耳を付けた写真が載っていました♪

いいこってどんなこ?
原題"Mama, If You Had a Wish"
冨山房 1994年10月
いいこってどんなこ?
ジーン・モデシット
(訳)もき かずこ
ロビン・スポワート
奥様が物語を旦那様が絵を描かれた絵本ですが、お二人のことは詳しくは分かりません。ロビンさんの絵は独特です。光と影の描写が現実ばなれしていて、テレビ画面位の箱の中でぬいぐるみ人形のお芝居を観ている感じですね・・・この箱って『おもちゃ箱』かしら?
お話は原題の方が判りやすく、「ぼく、どんな子に成って欲しい?」ってお母さんにたずねまくる子うさぎのお話です。おやすみ前の読み聞かせ絵本のひとつとして知られています。

人魚姫
原題"The Little Mermaid"
ほるぷ出版 1985年8月 人魚姫
ハンク・クリスチャン
・アンデルセン
(再話)マーガレット・マローニー
(訳)かつら ゆうこ
ラズロ・ガル
デンマークの有名な童話作家アンデルセンの物語の中でも特に有名な「人魚姫」。アンデルセンのお話は単純にハッピーエンドで終わる物が殆ど無くて、どこかに寂しさや切なさを感じさせてしまいます、でもどの物語もいざ自分がその物語の主人公に成ったとしたらと考えると・・・ですね。
幸せは自分自身で感じ取る物なのでしょう。
デイズニーの『リトル・マーメイド』と違い原作に忠実な絵本用再話に基づき1983年(日本では1985年)に絵本化された版です。
文字の大きさが単行本並みのために最近はメガネ無しに読みづらく成ってしまいましたが、大切な絵本です。
ルビが打たれているとは言え漢字の量も普通並みなので幼児向けでは無いですね。

にんぎょひめ
偕成社 1967年12月
にんぎょひめ
ハンク・クリスチャン
・アンデルセン
(訳)曽根 綾子
いわさき ちひろ
1967年初版ですので、40年近くも版を重ねて発売され続けてきた日本での『にんぎょひめ絵本』定番品です。
翻訳者、画家共に著名な人達で「人魚姫ファン」なら持っておくべき本だという評判でしたので最近買いました。
原作と違うラストには成っていますが、アンデルセンの残した結末の解釈としては最も妥当だと思いますし、そういう意味ではわたしにとっては原作通りでも有りました。やっぱりさすがの訳ですね。こちらは漢字は一文字も入っていません・・・でした。

赤い蝋燭と人魚
偕成社 2002年1月
赤い蝋燭と人魚
小川 未明
酒井 駒子
酒井駒子さんの描かれる子供はほんと可愛い、そしてこの絵本での人魚の娘も凄く可愛い(人魚の赤ちゃんも)・・・だけど、とてつもなく寂しそうな表情。
酒井さんは動物画もいくつか描かれていますが動物画を描かれる方は皆さん、表情や仕草の描き方が上手ですね。
お金に目がくらみ悲劇を生む物語は結構ありますが、ここでは人魚が対象。人魚はいつでも悲劇のヒロインなの。
ちなみにこの絵本も文字は小さいです。

青い鳥
原題"L'oiseau Bleu"
世界文化社 1969
青い鳥
(原作)
モーリス・メーテルリンク
(絵本化邦文)
高田 敏子
岩崎 ちひろ
チルチルとミチルで有名なメーテルリンク、1908年作の戯曲です。童話として今も読み続けられていますが、こちらは絵本版。いわさきちひろさんが『岩崎ちひろ』として描かれていた頃の絵で有名です。
わたしは古本屋さんで見つけましたが、2001年再版物は赤い部分が青色になっているようです。

レイチェルのバラ
原題"Rachels Roses"
西村書店 2000/07
レイチェルのバラ
カレン・クリステンセン
(訳)八木田 宜子
バーナデット・ワッツ
カレン・クリステンセンは庭・ガーデニング、エコロジーなどの一般書物を主に書いているらしくて絵本用物語は他には見つけられませんでした。でもこの絵本はバラ好きには有名ですし、絵を担当しているバーナデット・ワッツのファンも多いために、絵本としては有名ですね。おそらく1998年がイギリスでの初版発行だと思います。
「バラは黒い土に埋めるのですよ」という言葉に「そうだそうだ」と相づちを思わずうってしまうわたしです。

森は生きている
原題"Dvenadtast
Mesyatsev
(Двенадцать
Месяцев)"
世界文化社 1969
森は生きている
(原作)
サムイル・マルシャーク
(絵本化邦文)
湯浅 芳子
杉田 豊
ガーデニング関係の書物を調べていると必ず出てくるのが、この『森は生きている』と次の『秘密の花園』ですのでガーデニングファンにはお馴染みのタイトル。こちらはロシアの詩人マルシャークが劇用に書いた戯曲でマツユキソウを一躍有名にしたお話です。
マツユキソウは英名『スノー・ドロップ』として知れ渡っていますが、同名異種も存在するため、ギリシア語由来の学名『ガランツス』、原産地フランス地中海由来の『ペルス・ネージュ』という名称を使う人も多いようです。うちのサイトのガーデニングページでは『ペルス・ネージュ』で統一しています。

秘密の花園
原題"The Secret Garden"
世界文化社 1969
秘密の花園
(原作)
フランシス・ホジソン
・バーネット
(絵本化邦文)
こわせ たまみ
司 修
『小公子』、『小公女』で有名なフランシス・ホジソン・バーネットさんの1909年原作で、ガーデニングファンにはよく知られた物語の絵本化本です。自然を通して培う人間愛を描いた感動作。
絵の方はわたしにはちょっと合わなくて、また別の画家さんで絵本化されたら良いのに、とも思いますがこれは全くの私見です。司修さんという人、詳しく知りませんでしたので調べてみたら、本職は小説や随筆を書かれておられる文筆家さんでした。

はじめてのおつかい
福音館書店 1977年4月
はじめてのおつかい
筒井 頼子
林 明子
月刊絵本誌『こどものとも』の創刊は1956年とのこと半世紀も前のことですね。人気画家、林さんの人気作「はじめてのおつかい」は1976年に月刊誌で発売されて翌年1977年に傑作集のひとつとして現在の形で発売され続けています。
林さんの描かれる子供たちは表情豊かで可愛いしわたしも大好きです。
フリーハンドの鉛筆画にカラーインクで色づけされた絵はお話ともども懐かしくも有ります。裏表紙の絆創膏を当てて牛乳を飲むみいちゃんの絵のおまけが嬉しいですね。
良い絵本だし英訳版も出ているのは「なるほど、うんうん」です。

あさえとちいさいいもうと
福音館書店 1982年4月
あさえとちいさいいもうと
筒井 頼子
林 明子
筒井・林コンビの作品です。親子愛、友情愛などが絵本の世界で多い「愛」ですが、こういった兄弟姉妹愛を扱った作品にもわたしは弱くて、もうジーンときます。
居なくなったあやちゃんを駈けだして探すときや見つけてホッとした時のあさえちゃんの表情なんか凄いですね。

いもうとのにゅういん
福音館書店 1987年2月
いもうとのにゅういん
筒井 頼子
林 明子
再びあさえとあやちゃんが登場する筒井・林コンビの作品です。お姉ちゃんとして優しい女の子に成長していくあさえちゃんの姿が微笑ましく、そのお姉ちゃんを慕うあやちゃんの姿と、仲良し姉妹ってほんと良いですね。これも好きな作品です。ところで、子供の頃に折り紙でバラを折った記憶は残って居ない我が身にハテ?でした。
わたしは幼稚園中退だったし習わなかったのかも知れないです(-_-;)

こんとあき
福音館書店 1989年6月
こんとあき
林 明子
林 明子
筒井・林コンビの作品はごく普通家庭の日常的な子供達の姿を描いたお話が主ですが、この林さん単独作では完全なメルヘンです。小さな女の子にとってお人形さんやぬいぐるみは大切なお友達。生まれたときからずっとぬいぐるみのこんに世話になり続けていたあきは、こんを修繕をする旅に出かけてそして助けてあげます。これまたジーンと来る素晴らしい友情童話でした。

ぼくは あるいた
  まっすぐ まっすぐ
原題:"Willie's Walk"ペンギン社 1984年11月
あさえとちいさいいもうと
マーガレット・ワイズ
・ブラウン
(訳)坪井 郁美
林 明子
マーガレット・ワイズ・ブラウンのお話に林明子さんが絵を添えた絵本。
マーガレット・ワイズ・ブラウンが1944年に書いた『"Willie's Adventures"に収められた3編のひとつ"Willie's Walk"をもとに創られた』と注釈がついて居るので日本独自の絵本なのかも知れません。
この素直な男の子をページを繰る毎に応援したくなります、でもときどき笑わされちゃったりして・・・

The Gift of the Magi
Simon & Schuster 1982
The Gift of the Magi
O. Henry Lisbeth Zwerger
『賢者の贈り物』という邦題で有名なオー・ヘンリー作品の絵本化作です。
オー・ヘンリーの短編集はわたしが10代の時に原書で読んだ最初の英語本でした。最初に翻訳本を読んで好きになり、内容を覚えている間にすぐに原書を読んだので、割と楽に読み終えられたのを覚えています。
この絵本を見つけたときには懐かしさで思わず買ってしまいました。
超著名画家リスベート ツべェルガーさんのここでの絵はデッサン風なタッチで描かれていますが、人物のデッサン力はさすがです。

ぼくのともだちおつきさま
原題"Mon amie la Lune"
講談社 1999年6月
ぼくのともだちおつきさま
アンドレ・ダーハン
(訳)きたやま ようこ
アンドレ・ダーハン
これも近年作の絵本で1998年に発表されてすぐに有名になった絵本。絵は子供っぽい感じで描かれていて幼児向け、でも内容は大人に成ってからも読み続けたいテーマという絵本の原点にきっちりと沿っています。そこがすぐに世界中に広まった要因でしょう。
絵の表情も生き生きしています。素晴らしい出会いを持てたらほんとにこんなに生き生きしてきますよね。
アンドレ・ダーハン(Andrè Dahan)さんの作品の中に『Un Lapin de Noël』といううさぎの出てくる絵本が有るはずなのですが、なかなか見かけません。

葉っぱのフレディ
 -いのちの旅- 
童話屋 1998年10月
葉っぱのフレディ
レオ・バスカーリア
(訳)みらい なな
島田 光雄
生まれて来た「形有る物」は必ず消えていくという道理を一枚の葉っぱの一生に喩えて爽やかに切なさを描いた作品。
ベストセラー化してから、みらいさんの訳が原作に忠実ではないという批評が出て、それで初めて二冊同時に買ってみました。
曽根さんの『にんぎょひめ』のところでも書きましたが、解釈として本質的な部分は変わってはいないし、わたしとしてはこういった訳書が有っても良いと思います。
The Fall of Freddie the Leaf
Henry Holt & Co. 1982
The Fall of Freddie the Leaf
Leo Busscaglia A..Frizano & other photographers
小説の世界では原文に忠実であるよりも、文章自体に味がないと読む気も失せてしまうので訳者の個性は重要ですしね。
ただ原書では絵本ではなく「写真本」だったのを、絵を添えて絵本として出版されたため読者対象が子供世代にまで広がって「忠実さを損なう部分」への批判が出たのでしょう。ウ〜ン、難しい!

100万回生きたねこ
講談社 1977年10月
100万回生きたねこ
佐野 洋子
佐野 洋子
高批評・好批評ばかりで紹介されていた著名童話作家、佐野さんの絵本です。
ストーリー(敢えて”物語”とは書きづらい”大人のための絵本”という感じです)は抜群で、確かに読んで見る価値は有りました。
ただ、個人の好みの問題でしょうが、文体がわたしにはぶっきらぼうで強く感じましたが、この辺りも大人向けでしょうか。


( Text © MIE )
画像はわたしの所有物のスキャン・カメラ撮りですが、
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